2013年02月15日

三陸産海産物はやはり人気です


 
 『東日本大震災は、沿岸部の基幹産業である水産業を壊滅的な状態に追い込んだだけでなく、

 内陸部の経済にも大きな影響を与えている。三陸産の海産物を扱う鮮魚店や飲食店などは、

 漁獲量の落ち込みで経営的に痛手を受け、さらに、震災による自粛ムードが追い打ちを

 かけられている。漁港の復興には時間がかかるとみられ、影響は長期化しそうだ。

 奥州市前沢区で約60年にわたり鮮魚を販売する店の店長は「震災直後は商品が入らず、

 店も終わりかなあと思った」と打ち明けた。

 同店の生魚やワカメなど海産物の半分以上は三陸産だった。

 しかし、開店時から付き合いのある宮城県気仙沼市の仲買人が震災で被災し、廃業した。

 今は輸入物や北海道産などで賄っているが、三陸産の人気は根強く、売り上げは半分近くに

 落ち込んでいるという。

 宮古や久慈などでは魚市場が再開したが、水揚げ量は通常の3分の1と品薄状態が続く。

 店長は「先の見通しが立たず、今はあるもので商売するしかない」とあきらめの表情を

 みせた。

 釜石湾の新鮮な朝採り魚介類を売りにする盛岡市の寿司店も、釜石市で買い付ける中卸が

 被災、三陸産が入らない。加えて、震災の自粛ムードによる団体予約の相次ぐキャンセルも

 悩みの種になっている。歓送迎会のある3、4月が稼ぎ時だが、3月の売り上げは例年7割減、

 4月も状況は変わらないという。

 県すし業生活衛生同業組合によると、震災以降は団体予約がほとんどキャンセルされていると

 いう。休業はないが客の入りは少ないという。県飲食業生活衛生同業組合の担当者は「予約が

 入り出したところで、(7日の)余震でまたキャンセルになった。いつまで続くのか」と

 不安そうに話す。店主は「経済が動かないと復興にも影響が出る。早く持ち直してほしい」

 と祈るように話した。』


   … いろいろなところで、震災に絡んだ影響をリアルに耳にすることも多いと思います



     当所の顧客様にも、海産物を扱う会社があり、やはり震災以降影響があるようです。

     震災直後のお話で、

     三陸にある取引先は、配送に出ていた従業員の方のみが助かり、

     会社建物は壊滅・その他の方は皆行方不明。。

     前述のお話のように他の国内産地のモノで代替したり手はうっていますが、

     やはり三陸産とは少し違うようです。


     このようにすぐに影響が出るところが沢山ありますが、これからもジワジワと

     思ってもみないところにも影響があるのだと思います。

     
     その時にどう対処するのか?!


     今は、んん…これから当分、先の起こるかもしれない影響も考え、加味して

     動いていくことが必須かもしれないですね。


     

     

     

    
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やはり『ネーミングとマーケティング』


   ~ 島根県松江市から宍道湖沿いに出雲市、出雲大社へと通じる

     「バタデン」こと一畑電鉄。路線のほぼ中間に位置する

     雲州平田駅を降りて少し歩くと、ゴリラのイラストが描かれた

     大きな看板が目に飛び込んでくる。ここが、「笑撃的」な

     ネーミングで全国の動物園を席巻した、岡伊三郎商店の本社だ。 ~

 
   
  < 累計300万袋売れた「ゴリラの鼻くそ」 >


  「これ、ゴリラの鼻くそに見えないか?!」

  すべては、この一言から始まった。

  島根県出雲市で豆菓子の製造販売を手掛ける(有)岡伊三郎商店の岡社長は

  シワのある黒豆薄甘納豆を見た友人の呟きを聞いて「商品名はこれしかない!!」

  と確信した。
  

  今からから10年前のこと。

  落ち込む一方だった家業の酒屋の売上を補う新たな収入源として黒豆薄甘納豆を

  販売しようと思い立ち、知人にネーミングのアイデアを相談していた時のこと

  だった。大抵は、「黒豆君」や「黒豆美人」など平凡な案ばかりだったが、冒頭の

  何気ない一言に閃くものがあった。「じゃあそれをどこで売る?ゴリラ、ゴリラ…。

  そうか、動物園だ!!」周りの人は「ふざけているのか」「うれるわけない」と

  否定的だったが、岡社長の決断は揺るがなかった。商品化して動物園に営業に

  行くと「これは面白い!」と売店に置いてくれるケースが続出。現在では、

  全国各地の動物園のお土産品として定着している。「このアイデアを人に話すと、

  必ず『ゴリラの鼻くそを見たことあるの?!』と突っ込まれます。しかし、実物とは

  関係なく、あくまで『もしあったとしたらこんな感じだろうな~』という感性、

  ユーモアの問題。だから下品な感じがしても、これはギリギリセーフなんです。」

  その証拠に「ゴリラの鼻くそ」は2001年の販売当初から大ヒット商品となり、

  動物園のお土産品としては異例の累計300万袋を突破。今でも売れ続ける

  ロングセラー商品となっている。



  < 「ボスジャン販促」で売上を7倍に >
  

 同店の創業は明治時代。初代岡伊三郎が菓子の卸売業として創業し、地元では有名な

 老舗だったが、1980年代から業績が落ち込むと酒屋へと転業した。岡社長は1978年に

 東京の大学を卒業。その後、父親の他界にともない出雲に戻って1988年に酒屋を

 継ぐと、3年で売上を約7倍に伸ばしたという。その秘訣は独自の販促方法にあった。

 岡社長はまず、自宅に併設していた店舗を郊外に移した。当時酒屋といえば顧客の家まで

 配達するのが常識だったが、個人店だと負担が大きいため、車で来客してもらうことで

 少人数でも対応できる体制を整えたのだ。集客方法もユニークだ。当時一定額以上の

 買い物をした顧客にティッシュなどの粗品をオマケとして付ける販促手段が一般的だったが

 岡社長はその頃流行していた「ボスジャン」をオマケにしようと思い付いた。

 非売品であるボスジャンを入手するには、まず大量のコーヒーを仕入なければならない。

 そこで近所にいくつもあった建築工事現場に目を付け、自動販売機を設置。大量の

 缶コーヒーをさばくことで、多くのボスジャンを確保したのだ。ボスジャンとティッシュ

 では勝負にならない。同店にはボスジャン目当ての顧客が殺到し、売上が飛躍的に

 伸びたという。「私は絶対に人と同じことはやりたくない性格。他にも落語家を呼んで

 寄席をプロデュースするなど、人がやらない販促を常に考えていました。『ゴリラの

 鼻くそ』ももし同じような商品があったら止めていたでしょう」ところが1990年代

 後半になると、コンビニやディスカウントショップの台頭によって徐々に業績が低迷。

 2000年ごろには最盛期の約半分程度まで売上が落ちてしまった。打開策を練って

 いた岡社長は、妻の実家で作っている薄甘納豆に着目。これを上手に販売することで

 売上の回復を目指したのだ。



    < ネーミングとマーケティングが勝因 > 

 
 岡社長は、「ゴリラの鼻くそ」大ヒットの理由を、ネーミングとマーケティングで

 あると分析する。ネーミングについては、斬新でインパクトがあることは勿論、

 一見おいしいと思えない商品なのに、実際に食べてみるとおいしかったという

 意外性が重要だという。人は良い意味で期待を裏切られた時が一番印象に残るからだ。

 マーケティングは、そもそも競合する土産物が少ない動物園をターゲットに絞ったこと

 そこに入り込んだことが成功勝因の一つであることは間違えない。「商品名がユニーク

 だったから売れたと単純に考えている人が多いですが、販売先を絞り込んだことや

 パッケージなども要因のひとつです。」動物園の定番土産として今も安定した売上を

 維持している「ゴリラの鼻くそ」だが、同社では昨年から職人手作りの豆菓子

 「なつかしの岩納豆」を開発し、スーパーなどに販路を絞って販売。第2のヒットを

 狙っている。またコンビニに置く若者向け新製品も発売中だ。

 独動的なネーミングと、競合がいないマーケットに切り込むニッチ作戦。

 中小企業ならではの「鼻くそ商法」に、学ぶべき点は多い。



    … 「ゴリラの鼻クソ」…私も動物園で手にした一人でした目 …


      上記の記事を当所の税理士:名古屋

      のホームページにて紹介させていただいたところ、

      前述の 岡 伊三郎商店の岡社長より、お礼のメールが!!!

      本当に嬉しく思い、感激しました。

      これから会社をつくって&個人事業で頑張ろうー!

      と考えている方への「ひと押し」になればと思い始めたのですが、

      HP担当までも、よし!がんばりましょうexclamation

      力が湧いてきたのです。

      「掲載する」という 一方的な矢印 ⇒  が、 
                      
                    何だか   ⇔ 繋がったようで…


      とっても小さな繋がりですが、大きな力になったみたいです。

      日常や仕事でも見逃さないよう、アンテナを高く・広くはっていきたいと

      感じた一件でした。晴れ

      

   
 
 
 
 
      
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平成23年度のポイント<企業> ❶~❹


 . 企業関係

 ❶ 法人税率の引下げ (適用は平成23年4月1日以後開始事業年度から) 

   国税・地方税を合わせた法人実効税率が5%引下げられます

    40.69% →  35.64%

   これにより、法人税基本税率も引下げられます。

    30%    →  25.5%

 ❷ 中小法人の軽減税率を15%に引下げ

    (適用は平成23年4月1日~平成26年3月31日の間に開始する事業年度)

   中小法人の所得金額のうち年800万円以下の部分に適用される

   軽減税率が引下げられます。

    15%    →   18%

   本則税率も引下げられます。

    22%    →   19%

 ❸ 減価償却制度の縮減

   減価償却制度について、平成23年4月1日以後に取得する減価償却資産

   定率法の償却率は、

    定額法の償却率(1/耐用年数)の

    250%   →   200%  とされます。

 ❹ 青色欠損金の繰越控除制度・貸倒引当金制度の見直し

    適用は平成20年4月1日以後に終了した事業年度に生じた欠損金額  

   ① 青色欠損金の繰越期間が延長されます。

    7年     →   9年     ※ ただし、その欠損金が生じた事業年度の帳簿書類の

       保存が必要です。
 
   ② 中小法人等以外の法人については、青色申告法人の欠損金の繰越控除制度

     の範囲が繰越控除前の所得金額の80%相当額に制限され、また貸倒引当金

     制度の適用法人が銀行等に限定されることになります。

     ※ ただし、中小法人等(資本金等の額が1億円以下の普通法人など)に

       ついては、従前の欠損金の繰越控除の控除限度額が残され、

       貸倒引当金制度もそのまま残されます。


   
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平成23年度のポイント<企業> ❺~❽


   1. 企業関係

 ❺ 寄付金の損金算入限度額の引下げ➘

    一般の寄付金の損金算入限度額について、資本金等の額の

   1000分の2.5相当額と所得金額の100分の2.5相当額

   との合計額の

    2分の1  ⇒  4分の1   に引き下げられます。

 ❻ 雇用促進税制の創設  

   平成23年4月1日から平成26年3月31日までの間に開始する各事業年度 

   において、従業員を増やした企業に対し、その増加人数に応じて法人税

   などが減税される制度が創設されます。減税を受けるには、事業年度中に

   雇用保険一般被保険者が前事業年度末に比べて10%かつ5人以上

   (中小企業者等は2人以上)増加したこと等の要件を満たす必要が

   あります。企業は、公共職業安定所に「雇用促進計画」を提出し、雇用が

   確認されれば、増やした雇用保険一般被保険者一人あたり20万円

   (上限額は法人税額の10%、中小企業者等は20%)が法人税額から

   控除できます。法人住民税・所得税についても同様です。


  ❼ 環境関連投資促進税制の創設 

    平成23年4月1日から平成26年3月31日までの間に

   エネルギー起源CO₂排出削減又は再生可能エネルギー導入拡大に相当程度の
   
   効果が見込まれる設備等の取得をして、これを1年以内に事業用として使った

   場合には、取得価額の30%の特別償却

   (中小企業者等については、取得価額の7%の税額控除との選択適用)


   ができます。ただし、税額控除額については、

   当期の法人税額の20%を限度とし、控除限度超過額については1年間の繰越ができます。

   所得税も同様です


  ❽ 租税特別措置の廃止・縮減等

    【適用期限到来により廃止されるもの】

     ① 試験研究を行った場合の法人税額の特別控除の特例

       所得税についても同様です。

     ② 中小企業等基盤強化税制

       所得税についても同様です。

    【延長・拡充されるもの】

     ① 医療用機器等の特別償却制度

       一定の見直しが行われ、その適用期限が2年延長されます。

       所得税についても同様です。

     ② 高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却制度

       必要な法律改正を前提に、割増償却の要件の見直しが行われる

       ほか、割増償却率を28%(耐用年数が
       
       35年以上であるものについては40%)とされ、その適用期限が2年延長されます。

       所得税についても同様です。 

    ③ 特定の資産の買換えの場合等の課税の特例

       買換資産の対象区域等の見直しが行われ、その適用期限が

       3年延長されます。

       所得税についても同様です。 
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平成23年度のポイント<個人所得> ❶~❹


  2. 個人所得関係

 ❶ 給与所得控除の見直し

  ① 給与所得控除の上限設定
   
   その年中の給与等の収入金額が1500万円を超える場合の給与所得控除

   については245万円の上限が設けられます。

  ② 役員給与等に係る給与所得控除の見直し

   その年中の給与のうち、給与等の支払者の役員等が、支払者から受ける

   役員給与等の収入金額が2000万円を超える場合のその役員等給与に係る

   給与所得控除は …

   2000万円超  2500万円以下  ⇒  245万円からその年中の役員給与等の収入金額
                         うち2000万円を超える部分の金額の12%
                         相当額を控除した金額

   2500万円超  3500万円以下  ⇒  185万円


   3500万円超  4000万円以下  ⇒  185万円からその年中の役員給与等の収入勤学
                         のうち3500万円を超える部分の金額の12%
                         相当額を控除した金額
   


   4000万円超          ⇒  125万円
 

  ③ 給与所得者の特定支出控除の見直し

   特定支出控除の特定支出の範囲に、職務に直接必要な弁護士などの資格取得費、

   職務と関連ある図書購入費や職場で着用する衣服の衣服費などの勤務必要経費

   (1年間で65万円が限度)が追加されます。

  
   【適用】上記の①から③の改正は平成24年分以後の所得税及び   
       平成25年分以後の個人住民税について適用されます。

  ❷ 役員等の退職金の課税方法の見直し

   その年中の退職手当等のうち、法人役員等(役員としての勤続年数が5年以下の

   人に限る)が支払を受ける役員退職手当等に係る退職所得の課税方法について

   退職所得控除額を控除した2分の1とする措置が廃止されます。また、退職所得

   に係る個人住民税の10%税額控除は廃止されます。

  【適用】平成24年分以後の所得税について適用されます。
      個人住民税は、平成24年1月1日以後に支払われるべき退職手当等
     について適用されます。

  ❸ 成年扶養控除の対象を限定

   従前では23歳から69歳までの成年扶養親族がいれば一律に控除が適用されましたが、

   今回の改正で、次に掲げる成年扶養親族がいる場合に、その所得者(納税義務者)

   のその年分の総所得金額から成年扶養親族1人につき38万円(個人住民税33万円)

   が控除されることになります。

    ⑴ 特定成年扶養親族
   
    ⑵ 特定成年扶養親族以外の成年扶養親族
      (その年の合計所得金額が400万円・給与収入では568万円以下である
       所得者の成年扶養親族に限る)

   【適用】平成24年分以後の所得税及び
       平成25年度分以後の個人住民税について適用されます

  ❹ 上場株式等の配当・譲渡所得等の軽減税率延長

   上場株式等の配当等及び譲渡所得等に係る10%軽減税率(所得税7%

   住民税3%)の適用期限が2年延長されます
。なお、20%の本則課税

   になるのは、平成26年1月からです。


   
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平成23年度のポイント<個人所得> ❺~❼


  2.個人関係

 ❺ 認定NPO法人等への寄附に税額控除制度導入…市民公益税制

    個人が、各年において支出した認定特定非営利活動法人

    (認定NPO法人)及び公益社団法人等(一定の要件を満たすものに限る)

    に対する寄附金(総所得金額等の40%相当額を限度)で、その寄付金の

    額が2000円を超える場合には、所得控除との選択により、その超える金額の

   40%相当額(所得税額の25%相当額を限度)がその者のその年の所得税額

   から控除
されます。

    【適用】平成23年分以後の所得税について適用されます。 


 ❻ 租税特別措置の縮減・延長等

   ① 既存住宅に係る特定の改修工事をした場合の所得税額の特別控除等の見直し

      バリアフリー改修工事工事の税額控除額の上限額

     20万円  ⇒  平成23年は20万円  ⇒  平成24年は15万円     

      とするなどの見直しが行われ、その適用期限が2年延長されます。

   ② 電子申告に対する所得税額の特別控除延長

      電子証明書を付けた個人の電子申告に係る所得税額の特別控除に

      ついて、次のように税額控除額(限度額)が 引き下げられ、

      適用期限が2年延長されます。


     平成22年分5000円 ⇒ 平成23年分4000円 ⇒ 平成24年分3000円
 
  ❼ その他

    ① 年金所得者の申告手続きの簡素化

     ⑴  公的年金等の収入金額が400万円以下でかつ、その年金以外

        の所得の金額が20万円以下の人には、確定申告不要制度

        創設されます。

      【適用】 平成23年分以後の所得税について適用されます。

     ⑵  公的年金に係る源泉徴収税額の計算について、控除対象とされる

        人的控除の範囲に寡婦・寡夫控除が加えられます。      

      【適用】 平成24年1月1日以後に支払われる公的年金等について適用されます。

    
    ② 所得税の確定申告書の提出期間

     申告義務のある人の還付申告書は …

      その年の翌年2月16日~3月15日まで

              ⇒ その年の翌年1月1日から提出できるようになりました。

     【適用】平成23年分以後の所得税について適用されます。
      
           

      

            
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平成23年度のポイント<相続贈与> ❶


   3.相続贈与

 ❶ 相続税の基礎控除の引下げと税率区分の見直し

  ① 相続税の基礎控除の引下げ

   定額控除 5000万円    ⇒  3000万円
                +
     
   法定相続人比例控除
        
   1000万円×法定相続人数  ⇒   600万円×法定相続人数

 
  ② 死亡保険金に係る非課税制度

     非課税限度額の計算

    500万円×法定相続人数  ⇒   500万円×法定相続人数

                     ※・未成年者
                      ・障害者
                      ・相続開始直前に被相続人と生計を一に
                       していた人
                              ↑
                            限定です。

  ③ 相続税の税率区分の見直し

   最高税率が55%に引き上げられ、税率区分が6段階から8段階に
  
    1000万円以下・税率10%         改正なし

    3000万円以下・  15%          〃  
 
    5000万円以下・  20%          〃  

    1億円   以下・  30%          〃

                       ⇒ 
    3億円   以下・  40%          2億円以下・40%
                              3億円以下・45%

    3億円   超 ・  50%          6億円以下・50%
                              6億円超 ・55%



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平成23年度のポイント<相続贈与> ❷~❸


  3.相続贈与

 ❷ 相続時精算課税制度の見直し

  ① 相続時精算課税制度の適用要件の拡充

   ⑴受贈者の範囲
   
     推定相続人のみ  ⇒   推定相続人

                  20歳以上の孫 が追加されました。

   ⑵贈与者の年齢要因が

     65歳以上    ⇒   60歳以上 に引き下げられました。  

 ② 相続時精算課税制度の対象とならない贈与課税財産に係る
   
    贈与税の税率区分の見直し

  ● 20歳以上の人が直系専属(父母・祖父母等)から贈与を受けた財産に係る贈与税

    200万円以下  10%  ⇒    変更なし

    300万円以下  15%  ⇒    400万円以下  15%

    400万円以下  20%  ⇒    600万円以下  20%

    600万円以下  30%  ⇒   1000万円以下  30%

   1000万円以下  40%  ⇒   1500万円以下  40%  

                         3000万円以下  45%

   1000万円超   50%  ⇒   4500万円以下  50%

                         4500万円超   55%

  ● 上記以外の贈与財産に係る贈与税

    200万円以下  10%  ⇒    変更なし

    300万円以下  15%  ⇒     〃

    400万円以下  20%  ⇒     〃
  
    600万円以下  30%  ⇒     〃
   
   1000万円以下  40%  ⇒     〃

   1000万円超   50%  ⇒   1500万円以下  45%

                         3000万円以下  50%

                         3000万円超   55%

  【適用】原則として平成23年1月1日以後の贈与により取得する財産の

     贈与税について適用されます。

   ❸ 住宅取得等資金贈与の非課税措置の拡充

   直系専属(父母・祖父母等)から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の

   非課税措置等の適用対象となる住宅取得等資金の範囲に、住宅の新築等

   (住宅取得等資金の贈与を受けた翌年3月15日までに行われるものに限る)

   に先行してその敷地用の土地等を取得する場合におけるそ の土地等の取得の

   ための資金が追加されます。
 

  【適用】平成23年1月1日以後に贈与により取得する住宅取得等資金に係る

 
    贈与税について適用されます。  

   

    
   
    
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平成23年度のポイント<消費税・その他> ❶


   4. 消費税・その他

 ❶ 消費税の見直し
  
  ① 消費税の免税事業者の要件を見直し

    ⑴ 現行制度における事業者免税点制度の適用を受ける事業者のうち

    ・個人事業者のその年の前年1月1日から6月30日までの間の課税売上高

    ・法人のその事業年度の前事業年度(7か月以下のものを除く)開始の日から
     
     6ヶ月間の課税売上高

    ・法人のその事業年度の前事業年度が7カ月以下で、その事業年度の前1年内

     に開始した前々事業年度があるときは、その前々事業年度の開始の日から

     6ヶ月間の課税売上高(その前々事業年度が5カ月以下の場合には

     その前々事業年度の課税売上高)
   
                    ↴

     課税売上高が1000万円を超える事業者については
     事業者免税点制度が適用されません。

   ⑵ ⑴の適用に当たっては、事業者は⑴の課税売上高に代えて所得税法に規定する

    給与等の支払額を用いることができます。

   ⑶ ⑵に該当することとなった場合にはその旨の届出書を提出する等の

    必要な措置が講じられます。

     【適用】上記の「その年」又は「その事業年度」が平成24年10月1日

         以後に開始するものについて適用されます。 

 ② 課税売上割合が95%以上の場合の仕入税額控除の見直し

   課税売上割合が95%以上の場合に課税仕入れ等の税額の全額を仕入税額控除

   できる制度について、その課税期間の課税売上高が5億円(その課税期間が

   1年に満たない場合には年換算)以下の事業者に限り適用されることになります。

     【適用】平成24年4月1日以後に開始する課税期間から適用されます。

  ❷ 環境税(地球温暖化対策税制)の課税強化
  
   石油石炭税に、「地球温暖化対策のための課税の特例」を設け、各燃料のCO₂

   排出量に応じて以下の税率が上乗せされます。平成23年 10月1日から

   段階的に実施され、平成27年4月1日から完全実施となります。


    ・原油及び石油製品 … 760円/1kl

    ・ガス状炭化水素  … 780円/1t

    ・石炭       … 670円/1t

 
 ❸ 不動産譲渡の契約書の印紙税率の特例延長

   不動産の譲渡に関する契約書等に係る印紙税の軽減税率の特例が

   2年延長されます。                                                                                                                                                                                                                  
                    
     

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平成23年度のポイント<税制環境整備> ❶~❷


   5. 税制環境整備

 ❶ 更正の請求期間を5年に延長

    納税者の救済などの観点から、以下の措置が講じられます。

    (地方税についても同様)

  ① 納税者が申告税額の減額を求める「更正の請求」を行う

    ことができる期間

       1年              ⇒       5年 に延長

    贈与税にに係る請求       ⇒      6年 に延長

   法人税の純損失等に係る請求  ⇒      9年 に延長

  
    併せて、課税庁が増額更正できる期間が5年延長されます。

      ※ 脱税に係る増額更正については7年です。


 ❷ 税務調査を文書で事前通知

  ① 税務調査が行われる場合には、原則として、調査の開始日時・場所

    調査の目的、調査の対象となる帳簿書類等を、文書で、納税者本人、

    調書提出者及びその代理人に対して事前に通知されます。

    ただし、税務署長等が、正確な事実把握を困難にする等のおそれが

    あると認める場合を除く。

  ② 調査終了時においては、調査の結果(非違の内容・金額・理由)等を

    説明し、それらを簡潔に記載した文書を交付し又は「その時時点で更正・

    決定等をすべきと認められない」旨を記載した文書が交付されます。   
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復興増税❶


 
        企業関係



           法人税の臨時増税 … 復興特別法人税の創設 ➚ (増税)

        
     ① 復興特別法人税とは


       納税義務者       …  法人 (収益事業を行うなどの人格のない社団及び

                           法人課税信託の引き受けを行う個人を含む)

  
       課税される事業年度  …  平成24年4月1日以後、

                         最初の事業年度開始の日~同日以後3年を経過する日まで

                         期間内に開始する事業年度等です


       税額の計算        …  課税標準法人税額 × 10% = (年間)増税額



     ② 申告と納税の仕方


          申告書の提出期限は、法人税申告書の提出と同時

          ただし基準法人税額がない場合は申告書の提出は不要


           ※ 控除されるべき復興特別所得税額で

             復興特別法人税額の計算上控除しきれなかった場合には

             還付を受けるための申告書を提出することができます

     
   
                             
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復興増税❷

       


        個人所得関係



      所得税の臨時増税 … 復興特別所得税の創設 


   ①  復興特別所得税とは


       納税義務者   …  所得税の納税義務者と源泉徴収義務者

                 (注) 法人も利子等及び配当金等などについて所得税額に

                     対する復興特別所得税を納付しなければならない


       課税期間    …  平成25年分 ~ 平成49年分までの25年間

       税額の計算   …  基準所得税額 × 2.1% =  年間増税額


               ※ 基準所得税額とは、1年間の全ての所得に対する所得税額



   ②  申告と納付の仕方


       確定申告書の提出期限までに、確定申告書と併せて復興特別所得税申告書を提出

       ⇒ 所得税額 + 復興特別所得税を納付


   ③  源泉徴収と納付の仕方


       所得税の源泉徴収をする者は、源泉徴収税額に係る復興特別所得税を併せて徴収

     ⇒ 源泉徴収税額 + 復興特別所得税



          個人住民税も均等割の臨時増税 ➚


   ①  個人住民税の均等割りの額が、

               4000円 + 1000円引き上げ =  5000円(年額)へ


   ②  平成26年度から平成35年度まで実施



    



  
   


        
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平成23年度税制改正❶



           企業関係


    ① 法人税率が引き下げられる ➘

   
   当初の平成23年度税制改正法案のとおり、国税及び地方税を合わせた


   法定実効税率が引き下げられます。


   それにより法人税基本税率(国税)が、


             従前の30% ⇒ 25.5%に引き下げられました。


   また中小法人等の所得金額のうち年800万円以下の部分に適用される軽減税率(本則)は


             従前の22% ⇒ 19%  に引き下げられました。



    平成24年4月1日以後に開始する事業年度に適用されます




    ② 中小法人等の軽減税率の特例を15%に引下げ ➘


    中小法人等の所得金額のうち800万円以下の部分に適用される軽減税率の特例


             従前の18% ⇒ 15%に引き下げられました。


    ただし、3年間は復興増税が付加↝されます。


    平成24年4月1日から 平成27年3月31日までの間に開始する事業年度に適用されます。
  

    
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平成23年度税制改正❷



             企業関係


   ③ 減価償却資産の償却率の縮減  


     減価償却資産の定率法の償却率


       定額法の償却率( 1/耐用年数 )の2倍とされます


   
     定率法の償却限度額 = 未償却残額(=期首帳簿価額)× 定率法の償却率


       平成24年4月1日以後に取得した減価償却費から適用されます



   ④ 欠損金の繰越期間を9年に延長  


      青色申告書を提出した事業年度の欠損金の繰越期間、


      青色申告書を提出しなかった事業年度の災害による損失金の繰越期間が延長されました。


       従前 7年  ⇒ 改正後 9年

   
     ただし、欠損金が発生した事業年度の帳簿書類の保存が要件です。


     平成20年4月1日以後に終了した事業年度において生じた欠損金額から適用されます
  


    

            

  
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平成23年度税制改正❸



               
               企業関係



  ⑤ 貸倒引当金制度が中小法人等に限定 

  
    貸倒引当金制度の適用法人が中小法人等や銀行等に限定 されることになりました。


    つまり中小法人については、従来のまま貸倒引当金制度が残ります。



  ⑥ 廃止される特別措置


     ⑴ 中小企業等基盤強化税制 

 
       ⒈ 事業基盤強化設備等の取得


           平成24年3月31日までに取得し事業用に使用した資産には適用されますが


        ⇒    〃  4月 1日以降に取得した資産には適用されません



       ⒉ 中小企業者等の教育訓練費に係る特別税額控除制度

 
           平成24年3月31日までに開始する事業年度に適用されますが


        ⇒    〃   4月 1日以後に開始する事業年度からは適用はありません



     ⑵ 事業革新設備等の特別償却 


           平成24年3月31日までに一定の事業革新設備を取得等して事業用に


           使用した場合に適用されますが


       ⇒     〃   4月 1日以後に取得等した場合には適用はありません



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ニッチ商品でオンリーワンを目指せ!


 ~ ある特許事務所の代表のお話です。 ~



 初めに、ニッチとは…ニッチとは「隙間」の意味である。
           大企業がターゲットしないような小さな市場や、
           潜在的にはニーズがあるが、まだビジネスの対象 
           として考えられていないような分野
を意味する。


 ① 不況に関係なく売れる粗利70%の”ニッチ商品”もある。

 リーマン・ブラザーズの破たんから始まった世界同時不況。あれから
1年以上経過した現在も不況は続いている。部品製造や下請け加工が
主流である中小の製造業はさらにひどく、新潟三条・東大阪など中小企業が
集約している地域は火が消えた状況と聞く。
 世間が不況であるからといっても何も行動を興さなければ、ジリ貧となり
将来の見通しがつかない。生き延びていくためには、新しいマーケットを
開拓しなければならない。だが、単に新商品を開発したとしても、この
不況下だあっては簡単に売れるものではないだろう。
 しかし、この大不況でも着実に売れている商品がある。それがニッチ商品だ。
ニッチ商品とは、年商が3億円以下の小さなマーケットで、販売先が主に
企業の業務用に特定された特殊な商品のことを指す。
 業務用であることから特定の業界では必ず売れ、景気の変動に左右され
にくいという特徴がある。1番のメリットは、マーケットが狭いため大企業が
参入してこないことだ。また、競合企業が少ないことから利益率が高く、
粗利が70%もあるようなことも珍しくない。

  ② 画期的な自動タマネギ剥き機で人件費が1/6に激減

 ニッチ商品で成功した企業の一つとして、タマネギの皮を剥く機械を販売している
企業がある。(東京都・従業員5名)
 台にタマネギを載せると、ヘタと根の部分を切断し、表皮を剥く作業を
自動的に行う機械である。手作業に比べて約6倍の速度で処理することが
でき、単純に考えて、人件費を1/6に減少させることができる。
 さらに作業員がタマネギ特有の刺激臭から解放されるので、作業現場の
環境を良好にできる大きな特色がある。



 また、廃ダンボール箱を加工して緩衝材を製造する機械を販売している
企業がある。(埼玉県・従業員40名)
 工場などの部品を納品する際にダンボール箱が用いられるが、大半の
ダンボール箱は廃棄される。この廃ダンボール箱を加工し、弾力のある
緩衝材に変える機械である。
 加工された緩衝材は工場から出荷する商品と箱の間に挟み入れ、衝撃で
商品が破損するのを防止するためにもちいられる。従来購入していた
緩衝材を廃ダンボールをで代用できるので、工場では資材購入費を減少
させ、経費を節約できるメリットがある。条件にもよるが、この機械を
導入した工場の中には数カ月で投資資金を回収した例もある。


③ 企業の省力や経費削減につながる小さなマーケットを 狙え!!

 よくスーパーなどで、変わったデザインで便利そうなアイデア商品が販売
されていることがある。プラスチックでできた安価なものが多く一見
便利そうだが、実際に使ってみると見た目ほどには能力がないものが
大半である。
 これらの商品は消費者が手を出しやすい反面、思ったほど使い勝手が
良いものではないことが判ると2度と購入してくれることはない。 
 だがニッチ商品であれば、企業や職場での省力化や経費削減に効果が
あるため、リピートで購入してくれる可能性がある。商品開発の最初の
段階で、ニッチ商品と間違えてアイデア商品を選択すると大きな失敗を
する原因になる。
 では、付加価値の高いニッチ商品を開発するためにはどうしたらいいの
だろう。それは、不便さや無駄を見つけ、それらを解消する方法を
考え出すことである。

 前述のタマネギ剥き機を扱う企業の本業はレストラン経営であり、
毎日毎日大量のタマネギを剥かなくてはならなかった。しかし、
タマネギを大量に剥くと異臭が発生し手先ご汚れるため、作業する
パートの離職率が高かった。パートが定着してくれないと本業が
成り立たなくなるため、作業現場の環境改善をする必要があった。
だが既製品には満足できるものはなく、自社開発に迫られたので
あった。

 緩衝材を製造する企業は、梱包資材の問屋であり、工場などに
ダンボール箱を納品していた。納品したダンボール箱は商品の
輸送に利用され、後は廃棄されていた。新品のダンボール箱が
一回だけしか使われず、廃棄物となるのは無駄なことである。
廃ダンボール箱を再利用できれば省資源となるし、同時に工場で
使用する緩衝材の購入費用も大幅に削減できる、と考えたのが
が始まりであった。
 不況の為、どの企業も設備投資をしなくなったと言われるが
人件費や経費が安くなるのであれば、企業の利益に直接繋がる
ので新製品であっても購入してくれる。
 企業には省力化や経費削減につながる小さなマーケットが
未だ多くねむっている。中小企業にとっては大きなマーケット
である。不況であっても確実に売れるニッチ商品のマーケット
を見つけオンリーワンを目指すのも、中小企業が生き残るため
の一つの選択ではなかろうか。




posted by なか at 10:03| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

一人ひとりのお客様が大切な財産です①


 マニュアルに従うだけの画一的な対応では顧客の
 
 心はつかめません。一人ひとりの「個客」の要望を

 探りそれを実現することが、真の顧客満足に

 つながるのです。



 ~ お客様は「特定多数」 二万人に対応する新聞配達店 ~


 玄関にポストのついているお宅がある。
 ある日「新聞を入れる時に下に落ちるような入れ方をしないで
ほしい。」と言われた。理由は「新聞が落ちた時の音で早朝から
赤ちゃんがびっくりして泣き出し泣き止まらなくなるので、親が
寝られなくなるから」だという。
 そこでポストの口に新聞を挟むようにした。
早速、同じ状況のお客様に同様にしたところ「ポストの入り口
から虫入ってきて困る」というので、元に戻した。
 このように浜松の㈱柳原新聞店では、極端に言えば二万人の
「個客」一軒ごとにポストの形態や条件に応じた新聞の入れ方
をしている。 そればかりではない。早朝、新聞配達時に玄関
の外で新聞を待っているお客様がいる。厳寒時でも同様にして
いるので「万が一のことがあったら大変」と心配していた。
 スタッフが調べてみると「どうも一人住まいのお年寄りが
会話する相手がいないため一言でもいいから話したい」という
理由のようだった。そこでノートをプレゼントして交換日記
よろしくお互いに文字でコミュニケーションを図ることに
すると、とても喜ばれた。スタッフもこれで一安心。
 「最近は年のせいで生ゴミを捨てるのが大変、買い物も
厄介」という一人住まいのお年寄りが増えている。そこで、
顧客にこうしたお年寄りがいれば、「生ゴミを捨てる、
買い物代行をする」お手伝いをしている。
 また、そうしたお年寄りには「何かの時には家に入って
も良い」と了解をいただいている。朝刊が明朝までポスト
に残っているような場合、大家さんや警官と共に家に
入り、本来なら助からない命を助けたケースもある。
 残念ながら亡くなっていた方もいらっしゃったが、
何日も放っておくことは考えられない。
 これらの対応は、配達スタッフ一人ひとりが気付いた
ことをメモに取り、後でどうしたらいいかを皆で相談
している活動の成果である。

 だから、他にも様々な取り組みを行い地域住民に感謝
されている。「お客様は不特定多数ではなく、特定多数」というとらえ方なのである。
 このような意識が、新聞を取ること以上の付加価値を
生み出し、全国で新聞の売り上げが落ちているにも
かかわらず業績は順調である。

 



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一人ひとりのお客様が大切な資産です!②


 ~ 細かなバリアフリーの要望に
   
           親身に応えた工務店の担当者 ~


 ある日、マンションディベロッパーA社の展示場にご夫妻が

 見えた。ご主人は車いすである。「どうせここもダメだろう」

 という思いがあるようだった。理由はバリアフリーの要望が

 多岐にわたり細部こだわっているから。これまで売り手から

 「こんな注文はマンションでは無理。完成予定日も狂う。

 手間がかかる。困難。」という対応を受けてきたのだ。

  ご夫妻にはA社のUさん(女性・営業部係長)が対応した。

 お客様のご要望に熱心にメモを取り細かい質問をした。

 ご主人は現在入院中で、病院から見えたとのことであった。

 お客様がお帰りになった後、直ちに技術的な問題をはじめ、

 多種多様なご要望に添えるかどうか、設計をはじめ工事担当者

 に意見を聞いた。何とかなりそうな様子が見えてきた。

 そこで病院を訪問し、医師、看護師にも専門的な観点、配慮

 すべき要素を何回も通って教えてもらった。なお奥様にも

 沢山の細かいことを質問した。追加費用のこともあるため

 丁寧に金額の説明を行った
結果、「それでお願いします」と

 ご夫妻から声を揃えてのご発注があった。

 「こんなに親切に、そして熱心に取り組んでいただいたのは

 初めて。しかも自分達が気づかないことまで面倒くさがらずに

 調べ、考えて提案してくれた。金額はあまり気にしていなかった。」


  遅れていた工事も現場の努力で急ピッチに進行し、いよいよ完成を

 1週間に控えたある日、奥様から電話がかかってきた。

 「実は昨日主人が亡くなってしまった」という驚くべき言葉に、

 Uさんはショックを受けた。葬儀に参列した数日後に奥様を訪問した。

 ご主人のことを涙ながら訥々と語っているお話を聞きながら、「今回

 のことがキャンセルになると会社の負担も相当なものになる。しかし

 奥様がとてもお気の毒」と思いながら「この度のことは大変お気の毒

 です。折角のご縁ですが、白紙に戻していただいて結構です。」と

 覚悟を決めてお伝えしたのである。

 奥様はびっくりした顔をしながら更に大粒の涙を流し、顔を大きく

 左右に振りながら「このマンションは主人が貴方を通じて私に

 プレゼントしてくれた大切な宝物だから、是非住まわせていただきます。」

 ときっぱりおっしゃったのである。Uさんは帰社してからそのいきさつを

 上司に涙ながらに報告し、上司もとても喜んでくれた。

  A社の企業理念はCS(顧客満足)であり、そのA社とは四国・高松

 に本社があるあなぶき興産である。「地域に生かされ生きている」を

 モットーに、非営利の障がい者自立支援企業「あなぶきパートナー」も

 経営する、地域住民からの信頼が厚い企業である。






 
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家族的なもてなしと東京下町のふれあい


     東京の下町・谷中…古き良き昭和の面影を残す一角に

     「澤の屋旅館」はある。純和風の旅館ながら利用客の

     9割以上が外国人観光客で、客室稼働率90%を超える。
 
     こじんまりとした館内はほぼ連日満室の状況で、これまでに

     約100カ国、14万人を受け入れてきた。


   ~ 世界中の外国人旅行者に選ばれる人情宿 ~
 

    ① 3日間連続宿泊客ゼロから稼働率9割超に 

       おかげさまで、世界的な不況だった昨年も客室稼働率

       が9割を超えました。1982年に外国人の受け入れを決断

       して以来、阪神大震災の風評などで若干下回る年もありましたが、

       この稼働率をほぼ四半世紀維持しています。」と話すのは館主の

       澤 功氏である。

        創業は1949年だった。当時は修学旅行生や農協などの団体利用

       あるいは出張で上京するサラリーマンの宿として繁盛していた。

       最盛期は、東京オリンピックの宿として繁盛していた。

       澤氏はこの年に澤の屋の一人娘と結婚し、銀行マンから旅館経営

       の道に入った。

        だが、皮肉なことに、その頃から時代の流れが変わり、顧客の

       志向に劇的な変化が起きた。同じ部屋に4,5人が泊まる和室よりも

       ベッド、バス、トイレ付きの洋式1人部屋が好まれるようになったの

       である。上野駅前にもビジネスホテルが増え、客足が急速に遠のき

       はじめた。
    
       「知り合いの旅館の主人から『日本人が来てくれないのなら、外国人の

       お客さんを受けなさいよ』
と助言を受けました。しかし、言葉もできないし

       風呂のない和室に外人さんが泊まるわけないと思い、踏み切れません
 
       でした。」と澤氏は当時を振り返る。

        しかし、状況は好転せず、宿泊客ゼロの日が3日も続いた。意を決した

       澤氏は外国人客の受け入れを始めることにした。部屋数は従来の12室、

       施設・設備は和式のまま、風呂も共同だった。料金は1泊2食7500円

       に設定した。(現在は素泊まりで1人一泊5040円)。


    ② 外国人が求めるのは家族的な親しみやすさ 

       こうして外国人の受け入れを始めたのが1982年。初年度こそ外国人

      宿泊客は230人だったが、翌年は一気に3000人台を記録した。

      外国の個人旅行者向けガイドブックに掲載されたことで、絶大な集客

      効果があったのだ。

      最初は、言葉の壁よりも文化・習慣の違いに戸惑った。靴のまま部屋に

      入ったり、和式トイレの使い方がわからずに汚されたり、入浴後風呂の

      栓を抜かれることなどは日常茶飯事だった。

      「面食らいました。でもそれは彼らが自分の国でしていることなんです。

      そこで、各設備の使い方を書いて入口に貼ったり、身振り手振りで理解

      してもらえるように努めました。一つ終わればまたその次と、外国人客

      が困っていることを尋ねて一つひとつ解決していったわけです。といっても

      お金がかかることはできませんが、お客さんが喜んでくれることは何でも

      やっていこうという気持ちでしたね。」

       こうして何度も外国人旅行者を受け入れているうちに、彼らの”旅の

      仕方”に気付いた。彼らは旅が目的であり、宿はあくまでも手段にすぎ

      ない。
つまり、観光やビジネスなど旅の目的に合わせて民宿・旅館・ホテル

      を選ぶわけで、日本人のようにきめ細かいサービスや豪華な料理などを

      求めているわけではないのだ。

       実際、澤の屋にこれといった売り物があるわけではないが、利用者の

      満足度は高く、そのことは約30%というリピート率が証明している。

      つまり、多くの外国人客が澤の屋に求めるのは、下町らしい家族的な

      接客だったのだ。

       澤氏は「当館に届いた宿泊客のアンケートを分析すると、選んでいただいた

      理由はいわゆるサービスの良さではなく、親切・おもてなし・親しみやすさ

      でした。」と語る。

       満室で予約を断ることも多いというが、別館を建てたり増築することは

      考えていない。大きくすることで澤の屋らしさが失われ、顧客が離れて

      しまうと考えているからだ。


    ③ 町ぐるみの受け入れ体制で共存共栄を図る

       いま、澤氏は旅館経営者以外に3つの肩書を持っている。それは、

      「観光カリスマ(下町の外国人もてなしカリスマ)」、「地域活性化伝道師」

      「ようこそジャパン大使」。いずれも国土交通省などから任命された

      公的な肩書だ。「私どものような旅館は、地域と連携しないとだめだという

      ことです。設備では大きなホテルや観光旅館にはかないませんが、その

      代わりに谷中の町そのものを楽しんでもらえればいいと考えたのです。

      そこで、JR上野駅と日暮里駅を含む周辺マップを作り、そこに観光名所

      はもとより、居酒屋やレストラン・銀行・薬局まで書き込みました。

      これが外国人客に非常に好評なんです。」

       このサービスを始めて29年になるが、常に新しい店などの情報を更新

      してきた。これが、澤の屋を利用する外国人にとっては最高の魅力かも

      しれない。町の人たちにも認知され、マップを手にした外国人観光客に

      声をかける人も多いという。澤氏が公的な役割を引き受けたのも、谷中

      というメリットを十分認識しているからだ。

      「結局、澤の屋だけの一人勝ちなんてないんですよ。外国の方に日本に
    
      来てもらい、より長く滞在してもらう。それが巡り巡って、うちの繁盛

      にもつながわるわけです。」と話してくれた。


       











 


       

   



       

       
             
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社員教育に近道はない

 
  ~ 京王プラザホテルで長年人材開発に携わり、今まで

   三千人以上のスタッフを育成してきた近藤氏は、社員を

   育てるために大切なことを教えてくれています。 ~


 <作業効率や生産性の向上に強く影響するのは職場の人間関係>

  今から70年以上前、アメリカ・シカゴのウェスタン。エレクトリック社

 のホーソン工場で「ホーソンの実験」として知られる実験が行われました。

 この実験から導き出された結論は、社員がやり甲斐を持って働くための

 環境づくりには何が重要か、また経営者として社員を育成していくために

 何が大切かについて多くのことが示唆されています。

  実験は1924年から1932年まで、二万人以上の従業員を対象に行われ

 ました。目的は工場の物理的な作業条件よ従業員の作業効率との関係を

 分析することで、心理学者のレスリスバーガーと精神科医のメイヨーが

 担当しました。実験の詳細は省略しますが、この実験の結果以下のこと

 がわかりました。


    「ホーソンの実験」つの調査結果

 ① 作業効率や生産性を向上させるカギは、作業環境の改善や労働条件を

   高めることにより、従業員の態度やヤル気(モラール)にあり、職場の

   良好な人間関係がこれらに強く影響すること


 ② 従業員自ら作業環境の条件を決めたり、生産高の標準値を設定する

   自由度が大きくなるほど、仕事に対する満足度が増すこと

 ③ 従業員の作業成果は労働時間や賃金ではなく、周りの上司の注目の

   度合いに最も大きな影響を受けること。




  私は、京王プラザホテルで従業員教育を担当していたときに、これらを

 常に意識して全ての従業員に接していました。現実には100%の効果を

 出せたとは言えませんが、多くの従業員の意識を変えられることに繋げら

 れたと感じています。皆さんが直面している厳しい経営環境や労働環境は

 一律に論ずることはできませんが、何か明日へのヒントがあると思います。


 < 新入社員教育で大切なのは理念の理解と職場環境への適応 >

  経営者が期待するレベルの成果を出せるような従業員を一朝一夕で育成

 することはもちろんできません。短期的な教育プログラムでは人を育てる

 ことはできないということを踏まえて、何から始めるかを決めるのが第一歩

 です。この第一歩が、後の人材育成に大きな効果をもたらしてくれるのです。

  新人にはまず会社の理念やビジョンを最初にきちんと理解させるとともに

 仕事のついての基本教育を徹底することが大事です。


 新入社員教育の中で教えると同時に、定期的なフォローアップも必要です。

 一定期間、先輩社員に教育を担当させることや、覚えるべきことをプログラム化

 して理解させるノート等を活用することも効果があります。
 
 新入社員には必ず自分の職場で働いている人の役職・役割・趣味・目標など

 を聞きとらせ、それをノートにまとめさせていたのですが、この作業に一生懸命

 取り組んだ人間ほど仕事や職場への適応が早いのです。なぜなら周囲と

 コミュニケーションをとることによって職場での自分の存在の意味が明確に

 なり、意欲が高まるからです。わたしはこのノートを定期的に読んで彼らの

 成長度や職場環境にどう適応しているかを把握し、必要があればアドバイス

 していました。


 < 働く環境次第で非正規従業員も戦力になる >

  アルバイトや契約社員、研修の人が入社してきた時も、1日をかけて研修

 を行いました。採用したその日からすご職場で仕事させるのではなく、会社

 の概要やビジヨンを説明し、正しい心構えで仕事に臨んでほしいことを

 説明すると、彼らが仕事をするときに生きるのです。もう1つ大事な事は

 彼らが働く理由を理解することです。この経験を活かして将来なにを

 目指すのかを聞くことも大事です。私はできる限り彼ら一人一人の

 キャリアプランを実現させてあげたいと考えていました。

 彼らが次のステップのために経験したい事柄を実現させる環境を会社が

 作れば、彼らがモチベーションは格段に高くなります
。アルバイトや

 非正規雇用の従業員が大切な戦力になって働いてくれれば、企業に
 
 大きな利益をもたらします。 さらに経験豊富なアルバイト従業員に

 新しい社員の指導を受け持たせるのもプラスの効果があります。

 その職場での指導役は正社員か非正社員かは全く関係ありません。

 誰が適任かを責任者が判断すればよいのです。このことが徹底され

 ている職場は間違いなく活力があり、コミュニケーションがとれ、

 誰もが生き生きと伸びていくに違いありません。

  また、会社の上司や先輩がいつも自分を気にしていると感じる

 環境づくりも大事です。ミスを指摘し注意するだけでは、萎縮し

 積極的に行動しない従業員を増やすだけです。1人ひとりの人格を

 尊重したうえで、プラスの行動を常に褒めてあげることは、モチ

 ベーションを高める最大の効果があります。

 「怒る」「叱る」「注意する」「怒鳴る」だけでは、注意する側

 にもされる側にも何の効果ももたらしません。「褒める」ことと

 「叱る」ことでお互いのキャリアの成長に役立ち、良好な人間関係

 が生まれるのです。


 

 

 
posted by なか at 09:59| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

社員教育に近道はない

 
  ~ 京王プラザホテルで長年人材開発に携わり、今まで

   三千人以上のスタッフを育成してきた近藤氏は、社員を

   育てるために大切なことを教えてくれています。 ~


 <作業効率や生産性の向上に強く影響するのは職場の人間関係>

  今から70年以上前、アメリカ・シカゴのウェスタン。エレクトリック社

 のホーソン工場で「ホーソンの実験」として知られる実験が行われました。

 この実験から導き出された結論は、社員がやり甲斐を持って働くための

 環境づくりには何が重要か、また経営者として社員を育成していくために

 何が大切かについて多くのことが示唆されています。

  実験は1924年から1932年まで、二万人以上の従業員を対象に行われ

 ました。目的は工場の物理的な作業条件よ従業員の作業効率との関係を

 分析することで、心理学者のレスリスバーガーと精神科医のメイヨーが

 担当しました。実験の詳細は省略しますが、この実験の結果以下のこと

 がわかりました。


    「ホーソンの実験」つの調査結果

 ① 作業効率や生産性を向上させるカギは、作業環境の改善や労働条件を

   高めることにより、従業員の態度やヤル気(モラール)にあり、職場の

   良好な人間関係がこれらに強く影響すること


 ② 従業員自ら作業環境の条件を決めたり、生産高の標準値を設定する

   自由度が大きくなるほど、仕事に対する満足度が増すこと

 ③ 従業員の作業成果は労働時間や賃金ではなく、周りの上司の注目の

   度合いに最も大きな影響を受けること。




  私は、京王プラザホテルで従業員教育を担当していたときに、これらを

 常に意識して全ての従業員に接していました。現実には100%の効果を

 出せたとは言えませんが、多くの従業員の意識を変えられることに繋げら

 れたと感じています。皆さんが直面している厳しい経営環境や労働環境は

 一律に論ずることはできませんが、何か明日へのヒントがあると思います。


 < 新入社員教育で大切なのは理念の理解と職場環境への適応 >

  経営者が期待するレベルの成果を出せるような従業員を一朝一夕で育成

 することはもちろんできません。短期的な教育プログラムでは人を育てる

 ことはできないということを踏まえて、何から始めるかを決めるのが第一歩

 です。この第一歩が、後の人材育成に大きな効果をもたらしてくれるのです。

  新人にはまず会社の理念やビジョンを最初にきちんと理解させるとともに

 仕事のついての基本教育を徹底することが大事です。


 新入社員教育の中で教えると同時に、定期的なフォローアップも必要です。

 一定期間、先輩社員に教育を担当させることや、覚えるべきことをプログラム化

 して理解させるノート等を活用することも効果があります。
 
 新入社員には必ず自分の職場で働いている人の役職・役割・趣味・目標など

 を聞きとらせ、それをノートにまとめさせていたのですが、この作業に一生懸命

 取り組んだ人間ほど仕事や職場への適応が早いのです。なぜなら周囲と

 コミュニケーションをとることによって職場での自分の存在の意味が明確に

 なり、意欲が高まるからです。わたしはこのノートを定期的に読んで彼らの

 成長度や職場環境にどう適応しているかを把握し、必要があればアドバイス

 していました。


 < 働く環境次第で非正規従業員も戦力になる >

  アルバイトや契約社員、研修の人が入社してきた時も、1日をかけて研修

 を行いました。採用したその日からすご職場で仕事させるのではなく、会社

 の概要やビジヨンを説明し、正しい心構えで仕事に臨んでほしいことを

 説明すると、彼らが仕事をするときに生きるのです。もう1つ大事な事は

 彼らが働く理由を理解することです。この経験を活かして将来なにを

 目指すのかを聞くことも大事です。私はできる限り彼ら一人一人の

 キャリアプランを実現させてあげたいと考えていました。

 彼らが次のステップのために経験したい事柄を実現させる環境を会社が

 作れば、彼らがモチベーションは格段に高くなります
。アルバイトや

 非正規雇用の従業員が大切な戦力になって働いてくれれば、企業に
 
 大きな利益をもたらします。 さらに経験豊富なアルバイト従業員に

 新しい社員の指導を受け持たせるのもプラスの効果があります。

 その職場での指導役は正社員か非正社員かは全く関係ありません。

 誰が適任かを責任者が判断すればよいのです。このことが徹底され

 ている職場は間違いなく活力があり、コミュニケーションがとれ、

 誰もが生き生きと伸びていくに違いありません。

  また、会社の上司や先輩がいつも自分を気にしていると感じる

 環境づくりも大事です。ミスを指摘し注意するだけでは、萎縮し

 積極的に行動しない従業員を増やすだけです。1人ひとりの人格を

 尊重したうえで、プラスの行動を常に褒めてあげることは、モチ

 ベーションを高める最大の効果があります。

 「怒る」「叱る」「注意する」「怒鳴る」だけでは、注意する側

 にもされる側にも何の効果ももたらしません。「褒める」ことと

 「叱る」ことでお互いのキャリアの成長に役立ち、良好な人間関係

 が生まれるのです。


 

 

 
posted by なか at 09:59| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

輝く人材が育つ、愛と感動の美容室


 全国のコンビニ約4万2千軒、歯科医院6万7千軒に対し、美容室は21万軒

 その競争は激しい。そこに千円カットなど激安店の台頭と不況が追い打ちをかける。

 そんな経営環境のなか、顧客の圧倒的な支持を得て業績を伸ばしているのが

 バグジーだ。スタッフを父親のような優しさと厳しさで育てる久保社長も

 かつては、スタッフの人格を無視する傲慢な経営者だった。



  ~ ディズニーも視察に訪れる"天使の仕事" ~ 

  ダウン症のため知能が4歳程度のアイさんという成人女性が、親に連れられ美容室

 を訪れた。カットを担当したスタッフは彼女と親しげに言葉を交わし、アイさんも

 喜んで店をあとにした。ところで、アイさんは自宅に届く郵便物を毎日チェックする

 係だったが、漢字が多いので何が書いてあるのかわからない。ところがある日、

 ひらがなだけで書かれたアイさん宛ての手紙が来た。「きのうはたのしかったね。

 またきてね。」そのスタッフからの手紙だった。「アイに手紙が来た!」と喜ぶ娘の

 姿を見た両親は、その美容室の社長のもとを訪れ、涙を流しながらこう言った。
 
 「今まで娘を隠すように育ててきましたが、私達が間違っていました。ありがとうございます。

 本当におたくの社員は天使のような仕事をしますね…」

  これが、北九州を中心に7店舗を展開するバグジーの名を一気に広めることになった

 エピソードである。それ以来バグジーでは「天使の仕事賞」を導入し、その年最も顧客を

 喜ばせたスタッフ1名をバリ島旅行に招待している。他にも、誕生日のお客様のために

 スタッフ全員で歌って祝ってあげたり、受験生のお客様のために太宰府天満宮まで

 合格祈願に行ってお守りを買い、手紙と一緒に送るなど、顧客に感動を与えるエピソード

 は枚挙に暇がない。その評判の高さは、あのディズニーやリッツカールトンが視察に

 訪れるほどだ。「みんな、次はどんなことをして顧客を喜ばせようかとノリノリで

 仕事をしています。モチベーションの高さ、仕事を楽しむという点では、ウチの社員

 は群を抜いていますよ。」こう話すのは社長の久保氏。その言葉の通り、従業員の

 満足度は数字に出ている。業界の平均的な離職率は30~40%だというが、同社は

 2~3%。また、顧客満足度の指標となるリピート率は平均81%で、4か月以内で実に

 8割以上の顧客が再来店する計算だ。


  ~ 成果主義が崩壊し一斉退社・倒産寸前に ~

 離職率の低さと顧客のリピート率の高さを見てもわかるように、現在ではES

(従業員満足)がCS(顧客満足)へと結びついているが
、かつてのバグジーは

 極端な成果主義の店だった。

 同社の設立は1993年。アメリカを中心に世界中で数年間カット技術を磨いた

 久保社長は、帰国してバグジーを開店。「稼ぐ人は毎週末数十万を手にラスベガス

 に遊びにいく。」 というアメリカの価値観にどっぷりつかっていた久保社長は

 売上の約3割という成果給を謳って腕のいい美容師を集めた。新人の月給が

 12~13万円という業界で数十万を稼げる高給スタッフは目の色を変えて働き、

 たちまち繁盛店となった。だが、徐々にそのひずみが顕在化する。みるからに

 1~2万円は利用しそうな夫人が来店すると奪い合いになり、反対にお金を使い

 そうにない学生は知らんぷり。後輩の教育なども絶対にしない。最終的には

 モラルが崩壊し、挨拶もせず、初回の顧客なのに自分の指名のように伝票を

 改ざんしたり、女性客に手を出すスタッフまで現れた。そして10年ほど前、

 当時50人いたスタッフの半数以上が一斉に退職。当然まともな営業がままならず

 倒産寸前にまで追い込まれた。それまでスタッフには絶対に弱みを見せなかった

 久保社長も自分の間違いを認めざるを得ず、残ったスタッフの前で謝罪したという。

 「当時の自分はベンツに乗って賭けごとや女遊びもしたし、調子に乗ると社員に

 向かって『俺みたいになりたければ必死で稼げ』と平気で言うような人間だった

 ので、見放されて当然でした。でもそのことに早く気づけて良かったですね。」


 
  ~ "お金が全て"の価値観を180度転換 ~

 久保社長は"お金"から"人に喜んでもらうこと"へと、それまでの価値観を180度転換。

 そこでまず始めたのが街の掃除やお年寄りの慰問カット、孤児院でのクリスマスパーティ

 など地域のボランティア活動だった。反発するスタッフを説得しつつ、率先して

 とにかくやり続けた。もちろんスタッフも喜んでもらう対象だ。どうしたらスタッフが

 気持ちよく働ける職場になるか必死で考え、まず休日を増やした。お金はないので

 給料は増やせないが、休みなら努力次第で何とかなる。他にも、職場環境の改善や

 権限の移譲など、スタッフの意見に耳を傾け、できることを次々と実現した。


  すると、最初は社長の変わりようを気味悪がっていたスタッフも、人に喜んで

 もらう喜びを知るにつれ、接客姿勢が変わってきたという。

 「人に喜ばれる楽しさを知ると自然とお客様に親切になるし、何より時間やお金を

  気にせず楽しく働けるようになりました。例えばパーマの受付時間を過ぎていても

 『今からでもいいですよ!』と心からの笑顔で対応できるんです。」

  こうしたサービスが口コミで評判となり店舗を拡大してきたバグジー。この3月

 にも新店舗を開店するなど不況のなかでも業績は好調だ。経営者が「隗よりはじめよ」

 の精神を持ち、社員の"人を喜ばせる心"を育むこと。これが輝く人材を育てる秘訣

 なのかもしれない。

 

 
posted by なか at 09:58| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

20代女性ゴルファーをターゲットに 「渋谷系」ウェアを開発


  ~ 宮里藍、横峯さくら、上田桃子、古閑美保、諸見里しのぶ…。

   多くの若い女性ゴルファーが活躍するなか、その影響を受けた

   同年代の女性ゴルフ人口も確実に増えている。そして、その

   ブームを陰で支えているのが、ゴルフウェアブランドの

   「ブルークラッシュ」だ。スポーツよりもおしゃれを楽しみたい

   若い女性の心を的確にとらえ、成長を続けている。 ~


   < 渋谷系とゴルフを融合させた新ブランド >

  ゴルフといえば「オジサン」というイメージがあったのも、もはや昔のこと。

 今、ゴルフコースや打ちっぱなしの練習場などに行けば、カラフルなウェアを身に

 つけた若い女性の姿を見ることは珍しくなくなった。そうした若い女性のゴルフ

 デビューを強力に後押ししたのが、ゴルフウェアブランドの「ブルークラッシュ」

 だ。2007年、インターネットで販売を開始したところ、待ってましたとばかりに

 若い女性からの注文が殺到。ゴルフ業界に一大旋風を巻き起こした。

 「20代女性だけをターゲットにしているので、大手スポーツ用品メーカーとは

 競合しません。また、この世代のゴルフ人口を育てることで、10年後には大手の

 顧客にもなりうる。そのコンセプトを明確にしたことで、参入の難しいゴルフ業界

 にも何とか入り込めました。」
こう話すのは、、運営するVSスポーツ㈱の

 米田社長。そのデザインは、「渋谷系」のファッションを基調としており、

 派手な色使いと可愛らしいプリント柄に加え、リボンやフリルなど時代の流行を

 取り入れている。価格は若い女性でも気軽に買えるように、上下セットでも1万円

 以内に設定。それにサンバイザーやソックス、クラブケースを加えた「コースデビュー

 セット」でも、2万円程度など、徹底して若い女性ゴルファーのニーズを研究した

 ことが大ブレークの要因と言えるだろう。



  <万人向けのデザインしかない スポーツウェアに着目>

 米田社長は四国の出身。父親がアパレル関係の経営者だった影響もあり、20代のうち

 に起業すると決めていた。高校卒業後に地元のアパレル会社に就職すると、すぐに
 
 ヘッドハンティングされ上京。宣言通り1995年、27歳で渋谷系ファッション

 「ピクシーキャル」を立ち上げた。ギャル系のデザインが若い女性の心をつかみ

 順調に店舗を増やしていった同社だったが、ある時、拠点である埼玉周辺に

 デベロッパーが大型商業施設をいくつも建てる計画があることを知った。

 同業他社は「出店のチャンス」と受け止めていたが、米田社長の感覚は違った。

 日本人は新しいものが好きだが飽きるのも早い。似たコンセプトの店舗が飽和状態

 になれば最初は売れても、すぐに古く感じられてしまう。このままでは先がないと


 危機感を持ち、次の手段として考えたのがネット通販だった。

  米田社長の行動は素早かった。即座に店舗を閉め、店舗販売経験しかないスタッフ

 と一緒にインターネットショップの知識を猛勉強
。結局3ヶ月で、売上を元の

 水準に回復させたという。だが、ヒット商品や人気イベント企画を生むたびに

 同業他社に真似されるいたちごっこが続く。嫌気がさして他社が真似できないのは

 何かと目を付けたのがスポーツウェアだった。「日本のスポーツ用品メーカーは

 どこも性別、年代を問わず満遍なくウェアを作っており、若者向け、女性向けなど

 特化している会社はありません。だから、20代の若い女性だけのスポーツブランドが
 
 あってもいいんじゃないかと考えたのが、『ブルークラッシュ』を立ち上げた

 きっかけです。」


   < 常識を覆す発想で空白市場に参入 >

  こうして、まだ現在のようなゴルフブームが起こる前の2005年頃から調査を開始。

 ゴルフ未経験だった米田社長は、自分なら何を買うだろうと実際にスポーツ用品店を

 訪れたが、欲しいと思えるゴルフウェアは皆無。若い女性社員をレディース売り場に

 連れって行っても「お金をもらっても着たくない」という厳しい反応で「これは必ず

 ビジネスになる。」と確信した。約1年間、最適な生地や機能性などを研究し、デニム

 を使わない、必ず襟を付けるなどゴルフのマナーにも考慮したウェアを開発。

 ネットで販売を開始すると、たちまち最もおしゃれなウェアとして女性誌などに

 取り上げられた。現在ではクラブやグローブなどの小物も次々と開発し、昨年には

 20代男性向けの別ブランドも立ち上げた。今後はおしゃれな若い男性の需要も

 積極的に取り込んでいく予定だ。「中小企業が何か新しいことをするのは、大手が

 多額の資金で参入してこない不況時を狙うべきです
。広告をうってもその効用は

 好景気の時と全く違います。実際、私が、起業したときもネットに転換したときも

 ブルークラッシュを立ち上げたときも、全て不況の時でした。」「若者はゴルフを

 しない」という一昔前の常識を引きずっていた業界に激震を起こした同社。

 今後のゴルフ業界を索引するのは、活躍著しい女子プロ選手たちと石川遼選手、

 そして「ブルークラッシュ」かもしれない。
  
 

posted by なか at 09:57| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

中小企業の「逆張り」戦略


  ~ 顧客を特定の層に絞り込むことは、経営資源が限られた中小企業に

    とって非常に有効な戦略と言えます。常識と反対の発想をする

    「逆張り」戦略で成功している中小企業を紹介します。 ~


 < ファッションに無関心なサラリーマンをターゲットにした「鎌倉シャツ」  >
 
 大手が採用を控える今こそ、大卒の優秀な人材を獲得する格好の機会であると、

 この就職難の時期にあえて積極的に採用活動を行う中小企業も多いと聞く。

 かのヒューレット・パッカードも、創業してまだ間もない第二次大戦直後、

 戦争特需が途絶え急激に冷え込んだアメリカで、職にあぶれた科学者やエンジニア

 などの優秀な人材を、無理をしてでも雇ったことが、現在の礎になっているという。

 もちろん景気の良し悪しだけではない。世の中の流行や業界の常識と敢えて逆行

 してみることが、打開策となることもある。「鎌倉シャツ」の愛称で知られる

 「メーカーズシャツ鎌倉」は、おしゃれな女性や若者ではなく、アパレル業界で

 見向きもされなかった、流行に鈍感なサラリーマンを敢えてターゲットに定める

 ことで成功をおさめた。ファッションに無関心な分、一度気に入れば浮気せずに

 熱心なファンになってくれる中年男性の心をつかんだことが功を奏したのだ。


 こうした「逆張り」戦略は、意思決定が容易で俊敏、小回りの利く中小企業にこそ

 向いているといえよう。大企業が元気をなくしている今、一考してみる価値は

 あるかもしれない。
  

  
  


posted by なか at 09:57| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

伝統産業を甦らせる「マーケットイン」の発想


  ~ 全国各地の地場産業が活性化に取り組んでいます。
 
  成功している企業の発想は、全国の中小企業の参考にもなります。 ~


 < 1枚5000円の木工コースターはなぜ売れないのか >

  地域伝統産業の商品には、消費者のライフスタイルに合っていないものが多く

 見られます。例えば、家具の産地では婚礼家具などハコ物を製造していますが、

 都市部ではマンション生活が主流でキッチンや収納スペースなどは内装と一体的に

 つくられており、ハコ物を買うことはあまりありません。また、近年は電子レンジ

 調理などが普及し、漆器など取り扱いに注意を要する食器を使う機会も減っています。

  しかし伝統産業の産地では、自分達が得意な分野・技術でモノを作るという生産者

 視点の「プロダクトアウト」発想が強く
、顧客のニーズに基づき商品を開発する

 「マーケット・イン」の発想が不足しています。例えば木工産地では、よく1枚5000円

 もするコースターなどを作っていますが、あまり売れていないようです。

  このように伝統産業の産地は、技術の伝承、職人の育成を重視する傾向が強く、

 消費者ニーズの調査などマーケティング活動が少ないという共通点があります。

 また、品質が優れていても、デザインやカラーなどがよくないために、魅力が

 感じられない場合があります。品質だけでなく、デザインなど消費者にアピール

 価値を付加することが重要です。



 < 伝統の和装とフランス人のセンスを融合させた「京都プレミアム」 >

 このように、地域伝統産業は消費者のライフスタイルに鈍感で、マーケット・イン
 
 の発想ができないために売れないのです。これからの地域伝統産業は、商品を自前で

 開発して販売しようとするのではなく、これまで蓄積してきた技術や素材、人材などの

 ソフトを活用して、外部の産地、企業、市場、消費者と積極的に連携して、新しい

 商品と市場を開発する体制づくりが求められています。

  その一つが京都の伝統工業産業が取り組んでいるブランディング事業「京都プレミアム」

 です。これは伝統的な和装市場の衰退に危機感を持ち、京都の伝統技術と素材をフランス

 に持ち込み海外メーカーと新たな商品と市場を開発しようという取り組みです。

  最初は、和装素材を活用したヨーロッパ向け商品を日本で開発したのですが、

 日本のライフスタイルを基に発想した商品はあまり売れませんでした。そこで

 二年目からはフランスのメーカーと共同で商品を開発したところ、フランス人の

 好みにあったソファークッションが生まれ、大ヒット商品となったのです。

  また、市場にあったブランド戦略と大胆な価格設定も重要です。伝統産業の商品は

 職人の手作りのため非常に高価になります。伝統の技を保存伝承することは大事

 ですが、それだけでは衰退に歯止めをかけることは困難です。そこで、本物の

 伝統ブランドとは別に、現代の生活に合った新ブランドの2本立てにするのです。

 現代のライフスタイルにあった新ブランドを開発して、思い切ったコストダウン、
 
 流通チャネルのショートカット、消費者が買いやすい小売価格を実現するのです。

  例えば、石川県山中町は漆器「山中塗」の産地ですが、伝統的な山中塗とは別に

 モダンな食器シリーズ「NUSSHA」を開発して、ヨーロッパ輸出に成功して

 います。「NUSSHA」は日本伝統の漆器とヨーロッパのモダンデザインを

 融合させたブランドで、着物柄のデザインを採用したり、本物の布地(友禅)

 をポリエステル樹脂と一緒に圧縮形成し表面をコーティングして汚れにくく

 するなど、毎日使いたくなるコンセプトが特徴です。


 < 最先端のマーケティング手法で伝統産業を復興させよう >

  各地で成果を上げているところは、若手経営者が塾の形式で、熱心に勉強しながら

 事業化に取り組んでいます。危機感とヤル気を持つ若手経営者を集め、マーケティング

 手法を学んだり、バイヤーなどの専門家を招聘し、消費者や市場の動向・ニーズを

 教わります。マーケット・インの発想で売れる商品を開発し、事業者のこだわりを

 地域ブランドとして発表しパッケージをデザインします。そしてインターネットで

 情報発信し、大都市の展示会に出品して市場の評価を受け事業化を検討します。

  塾の活動を通じて、新しい情報、知識を導入するとともに、実際の商品開発から

 デザイン、ブランド開発、展示会、情報発信まで一貫して最先端の手法で取り組んで

 いるのがポイント
で、1年で成果を上げることもあります。

  地域伝統産業は、これまで伝統と技術にこだわりすぎて、マーケティングの視点が

 不足していました。しかし今後は、すぐれた技術と素材をもとに外部と積極的に

 連携し、新しい商品と市場を開発することが求められています。 


 
posted by なか at 09:56| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

「米織スリッパ」で地域産業を活性化する3代目


  ~ 江戸時代から、米所の山形では稲作の副産物として豊富に手に入る

    藁で草履を生産し、以来、履物産業が発展してきた歴史を持つ。

    全国有数の室内履き生産地である河北町でスリッパを製造する

    阿部産業㈱は、伝統の産業を守るために新商品の開発に挑む。 ~


 < 冬は暖かく夏は涼しい袴地の室内履き >

  「厳しさを増す地域産業の中でも、その時代に合った物を作れば売れるはずです。

  漫然と同じ物を作り続けていれば売れないのは当然で、つまり消費者が欲しいと

  思うような物を作っていないということに気づいたんです。」

   山形県河北町の伝統産業である和履と、米沢の特産品である正絹の袴地。その

  見事なコラボレーションを実現させ、高級スリッパ「KINU HAKI」を

  開発したのが、阿部産業㈱の阿部弘敏社長。安価な海外製の室内履きに市場を

  侵食されるなか、高付加価値の新商品開発に果敢に挑戦する3代目だ。

  「KINU HAKI」に使われるのは、米沢織りで有名な正絹の袴地。通常の

  反物は縦糸が1200本位あるのに対し、袴地はそれより細い糸を5000~

  9000本束ねた緻密な作りになっており冬は暖かく夏は涼しいのが特徴。

   当然、履き心地にも徹底的にこだわっている。底が柔らかすぎると沈んで歩き

  にくいし、堅過ぎても足が痛くなる。何度も厚みや堅さを変えてその都度履いて

  みるなど試行錯誤を重ね、作った試作品は数十足にも上るという。結局、通常の

  スリッパよりもやや堅い素材を特注してへたらないように工夫し、クッション材を

  加えることで絶妙な履き心地を実現。また収納箱には山形市の老舗家具屋の桐箱を

  使い、収納の際に使う帯も山形県白鷹町の高級和紙を使うなど、山形県産にこだわった。


 < 高品質路線を徹底し安価な輸入品に対抗 >

   阿部産業の創業は大正8年。阿部社長の祖父阿部才吉氏が、草履表(足の裏にあたる

  部分)の製造業として興した。同社のある河北町は草履表の生産量日本一を誇って

  いたが、日本人の生活習慣が変わり草履の需要が減ってくると、昭和40年代の

  高度成長期から需要が伸び始めていたスリッパの製造へと転じた。同社もそうした

  業者の一つ。だが同じ履物と言っても、草履とスリッパではその材料も製造工程も

  大きく異なる。祖父の跡を継ぎ2代目となっていた阿部社長の父親は、東京の

  スリッパメーカーへ勉強に行って製造方法を覚え、草履の衰退期を乗り切ったという。

   2代目は、高品質のスリッパを主力製品とする絞り込み戦略を採った。スーパーに

  並んでいるような、1ダースの卸値が2~3000円程度のビニール地にスポンジ底
  
  のスリッパではなく、百貨店等に並ぶような1足1500円程度の比較的高額の

  製品に絞り込むことで、安定した利益を確保できたのだ。阿部社長は高校卒業後、

  4年間東京の大手生活用品問屋に就職。業界の経験を積むと専務として同社に入社し

  スリッパ作りを一から覚えていったという。だが平成10年ごろ、海外製の安い

  スリッパが大型スーパーなどに置かれるようになると、百貨店での販売も減少し、

  同社の売上が悪化。百貨店むけの商品に絞ったことが今度は仇となってしまったのだ。

   平成12年に社長に就任した阿部社長は、このままでは売上が落ちる一方だと

  危機感を持ち、現状を打開するための一手として高付加価値の独自商品の開発に

  乗り出した
。「それまでは問屋の指示に基づき商品を作ってきただけなので、
 
  最初は何から始めればいいかわかりませんでした。しかし銀行の担当者から工業

  技術センターで活動するデザイナーの紹介を受け、その方が主宰する塾でデザインを

  勉強したことが良い経験となりました。」こうして植物の葉を模した同社初の

  オリジナル商品「葉ラッパ」を開発すると、第二弾として「KINU HAKI」

  を発表。その品質の高さが認められ、2009年グッドデザイン賞を見事受賞した。


 < 若い人材を育て伝統産業を残したい >

   現在「KINU HAKU」は東京・六本木のセレクトショップや銀座の百貨店

  などで販売されている。購入客は女性や外国人など、高品質の和物を好む層が中心で

  様々な雑誌や新聞などでも取り上げられた。今後の課題は、販路拡大と更なる知名度

  アップ
。現在阿部社長は、東京を中心に新たな取扱店の開拓に飛び回り、さらに

  ネットショップ大手のセミナーに参加するなどネット販売の拡大も視野に入れている。

   また最近大手カタログギフトへの掲載も決まったという。自社ホームページでは

  履物産業の歴史やオリジナル製品の開発秘話などを載せることで品質の良さを伝える

  とともに、商品の知名度アップを図っている。「靴を脱いで室内履きを履くのは

  日本独自の文化です。知名度が上がれば地元の若い人も入社してくれるようになるし、

  そうすればデザインから制作までできる人材を育てられます。時代の変化に合わせた

  製品を作り続けること
で、代々受け継がれてきた伝統を残し地域に貢献していきたい

  ですね。」

   伝統産業を続けてゆくことで、生まれ育った地域の活性化につなげる。

   そんな阿部社長の想いが実を結ぶ日も、遠くはないだろう。

 
posted by なか at 09:56| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

「売れればいい」ではモノは売れない ❶


 ~ 不況でモノが売れないからといって安易な値下げや顧客拡大に

   走るのではなく、自社製品やサービスの価値をきちんと伝え

   信頼を得ることが大切です。 ~

 
  顧客は決して安さだけを望んでいるのではない!

 モノが売れない、売上が上がらない、利益が出ない、お客がいない。

 「不況だ、不景気だ」と言われています。

  モノが売れない時代、もっと売上を増やしたい。多くの企業がそう思って

 いるでしょう。しかし、不況になってモノが売れなくなると安くするというのは

 安易な方法です。無理な値下げをした結果、品質が落ちて顧客の信用を失ったり

 従業員が過酷な労働を強いられてモチベーションが下がったり、本当に商品や

 サービスを必要としている訳ではないお客様に無理矢理売ってクレームになったり

 いいことなんてほとんどありません。

  あるレストランでは、商品を安く提供しようとして、肉のランクを下げました。

 今まで来てくれたお客様が来てくれなくなって、利益がとれなくなり、結局、

 最終赤字。

  またある観光ホテルでは、宿泊プランを値下げして料理のランクを下げました。

 結果クレームが激増、今までファンだったリピーターが減ったそうです。

  さらにあるクリーニング店では、激安を打ち出した結果、顧客が殺到し、

 売上も利益も増えたけど激務になってスタッフがほとんど辞めてしまい、廃業の

 危機になりました。

  このように、無理な安売りは長い目でみるといいことなんて何もないのです。

 そしてお客様は決して安さだけを望んでいるわけではないということ。

 お客様が本当に求めているのは、品質やサービスに対する信頼なのです。
posted by なか at 09:47| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

「売れればいい」ではモノは売れない ❷


  ~ 不況でモノが売れないからといって安易な値下げや顧客拡大に

   走るのではなく、自社製品やサービスの価値をきちんと伝え

   信頼を得ることが大切です。 ~

  
  顧客の信頼を第一に考えたサイボクハムの「売らない哲学」


  関東地方に、サイボクハムという食品会社があります。ここはハムメーカー

 なのですが、自社の製品を売る店舗も展開しています。

 「緑の牧場から食卓へ」というコンセプトで、自社管理の牧場と工場からできた

 美味しいハムやソーセージを中心にした肉製品をはじめ、PBの食品、産地直送の

 野菜やお米を扱っています。たくさんのお客様の支持を集め、もう何十年も大繁盛です。

  毎週末になると、1000台以上ある駐車場が、満車になっている。そんな大盛況ぶりです。

 決して立地がいいわけではありません。郊外にポツンとある感じ。交通機関も充実

 していない、交通量の多い国道にも面していない。そして、価格も安くない。

  高いといってもいい。豚肉だと㌘800円くらいするものもあるし、PBの

 マヨネーズは500円くらい、カレー粉は450円くらいします。

  デフレになったと言われても、売れている。理由は『新鮮、美味、安心つまり本物』

 というこだわりで開発した商品。とくに美味しさは圧倒的です。さらに保存料・着色料

 を一切使わない安心感。品質に徹底的にこだわり、さらに美味しい。安売りが全盛の

 時代だって、こういうことを支持してくれるお客様もたくさんいるのです。


 「本当にお客様に質のいいものを届けるためには『売らない哲学』を持つ覚悟が必要

 です」というのはサイボクハムの社長。

  売れるからと言って、何でも売ればいいというものではありません。たくさんの人が

 来ているから、商品の幅を広げて売ればたくさん売れるはずです。でも、無暗に商品を

 増やしたりしない。コンセプトを大切に、妥協しない商品を扱う。

 そうじゃなかったら、サイボクハムでなくなってしまうということです。

  売るためには「売らない」という選択肢も必要なのです。
posted by なか at 09:45| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

「売れればいい」ではモノは売れない ❸

 

 ~ 不況でモノが売れないからといって安易な値下げや顧客拡大に

   走るのではなく、自社製品やサービスの価値をきちんと伝え

   信頼を得ることが大切です。 ~


   「豊かな時間」を売ることで、飛ぶように売れている万年筆

  今では、「風前のともしび」のような、売れない商品を専門に扱っている。

 びた一文値引きせず、定価販売。さらに、駅から遠くて分かりにくい立地。

 それなのに、たいへん利益を出しているお店
です。

  それが『書斎館』です。東京の青山が本店で羽田空港にも店舗があります。

 「風前のともしび」的な商品というのは、実は「万年筆」です。万年筆っていうのは

 今、売れない商品です。とても手間がかかります。おまけに価格が高い。

 ところがこの『書斎館』、その高価な万年筆が、まさに飛ぶように売れている。

 1本3万円や5万円、8万円、そんな高価な万年筆です。 その秘密は!?

 万年筆を万年筆として売っていないこと。「万年筆は確かに手間がかかります。しかし

 その手間の時間を豊かな時間として過ごしてほしいのです。」オーナーがそう語って

 いました。「万年筆というモノを売っていない。万年筆を通して、現代人が忘れて

 しまった、豊かな時間を売っている。」
そういうこと。

  もう『モノ』は余っています。モノの豊かさが幸せの尺度になった時代は過ぎ去り

 ました。だからいつまでも『モノ』を売っていては、売れなくなるのは当たり前なのです。

  お客様に、あなたの会社の価値をしっかり伝えることです。そして、継続的に

 選んでもらえる「信頼」を得ることが大切なのです。あなたのビジネスが圧倒的に

 輝いて、あなたとあなたの大切な人たちが幸せになることを祈っています。
posted by なか at 09:44| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

中小企業は「ネーミング」が命 ❶


 ~ いくら商品が良くても、その存在を知られなければ

  売れるはずはありません。商品の認知度アップにつながる

  「ネーミング」のパワーを活用しましょう! ~


 『いつも目標達成する人の頭の中』に書名を変えただけで

  大ヒット!


 「商品には自信があるのに、なぜ売れないんだろう?」これは多くの

 企業に共通する悩みではないでしょうか?それでは、どうすれば商品を

 もっと売ることができるのか?その悩みを解消するひとつのカギが

 「ネーミング」です。「ネーミングだけで売上が増えるわけない。」…

 もしかするとそう思うかもしれません。。

 しかし、ネーミングを工夫することによって売上を驚異的に伸ばした企業は

 数多く存在します。

  そんな私自身も、ネーミングのパワーを見せつけられたひとりです。

 数年前に、『トップMBA直伝!7日でできる目標達成』を出版した当初は

 全く売れませんでしたが、半年後にタイトルを『いつも目標達成する人の頭

 の中』と変えただけで
、増刷に次ぐ増刷を記録し大ヒットしたという経験が

 あります。このように、自社の商品力に自信があればネーミングを工夫する

 だけで爆発的な売上の向上が期待できます。いくら品質に自信があったと

 しても、何もしなければ何千万点という商品が流通する世の中で消費者に

 認知される可能性は低いと言わざるを得ません。とはいえ、大企業のように

 マスメディアで宣伝するのもコスト的に難しい。そこで、ネーミングを活用

 して消費者の認知度を高めることで、売上アップにつなげるのです。






 
posted by なか at 09:40| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

中小企業は「ネーミング」が命 ❷


   ~ いくら商品が良くても、その存在を知られなければ売れる

     はずはありません。商品の認知度アップにつながる

     「ネーミング」のパワーを活用しましょう。        ~


  
     水中撮影用「潜ルンです」に

                旅先で洗濯物を乾かす「ドライもん


 
 どのようなネーミングが爆発的ヒットにつながるのでしょうか?

 大成功したネーミングの事例を調べていくと、

    ・ 商品の機能とマッチしたもの

    ・ 時代の流れに乗ったもの

    ・ リズム感がよく、誰でも憶えやすいもの

    ・ インパクトのあるもの
 

  という4つの要素が含まれていることがわかります。

  例えば、商品の機能とマッチしたものの事例では「潜ルンです」という商品があります。

  このネーミングを見れば、商品のおおよその特徴が分かるはずです。

  そう、これは富士フィルムの「写ルンです」を中に入れることによって、

  水中に潜っての撮影を可能にする商品です。

  この商品を空港などの売店で発売したところ、リゾート地に向かう旅行者の

  『手軽に水中撮影をしたい』というニーズを捉え、売上を伸ばすことに成功

  したのです。

  時代の流れに乗った事例の代表格としては、㈱大藤が販売する土産菓子が

  挙げられるでしょう。時事的なネーミングはマスメディアの注目を浴びやすく

  無料でメディア露出ができる
可能性が高くなります。

  ㈱大藤では、総理大臣が交代するする度に総理に因んだネーミングを付け、数々の

  マスメディアで取り上げられました。例えば、2001年に販売された『ガンバレ純

  ちゃんの好景気まんじゅう』は2年弱で30万個という異例のヒットを記録。

  2006年には安倍総理にあやかって『晋ちゃんまんじゅう』を販売したところ

  1年で53万個を販売する大ヒットとなりました。

  インパクトのあるネーミングをで知られているのが、銀座まるかん。

  超ロングセラーのダイエット食品『スリムドカン』を始め『スーパーデブカット』など

  インパクトのあるネーミングは、一度その商品名を聞けば二度と忘れることができない

  お客様を引き付けるネーミングをと言えます。

  リズム感がよく憶えやすいネーミングとして、『ドライもん』があります。

  これは、旅行中に洗濯した衣類を干す時間や場所がない時に、付属の乾燥シートと

  共に袋に入れて乾かすことのできる商品なのですが、この商品名を聞いた人は恐らく

  ”あるもの”が頭に浮かんだのではないでしょうか。そう『ドラえもん』です。

  『ドラえもん』といえば、日本人でほとんど知らない人がいないくらいに浸透して

  いるキャラクター。『ドラえもん』にあやかったネーミングによって、商品自体に

  親しみを覚えてもらえる効果が生じたのです。

 


  
posted by なか at 09:40| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

中小企業は「ネーミング」が命 ❸



    ~ いくら商品が良くても、その存在を知られなければ売れる

      ずはありません。商品の認知度アップにつながる

      「ネーミング」のパワーを活用しましょう。        ~




   ネーミングテクニックを使い分けヒット商品を生み出そう!

  商品の売上は、いかにお客様の興味を引き、買ってみようと思わせるかに

  かかってきます。そういった意味でネーミングは、お客様の、お客様の興味を引く

  重要な役割を担っていると言っても過言ではないでしょう。

  そして、自社製品の強みや特徴に応じてネーミングのテクニックを使い分ける

  ことで、ヒットにつながる確率も大きく向上します。

  例えば、これまでにない画期的な商品で、消費者に馴染みのないものの場合は

  「潜ルンです」や「ドライもん」のように、商品の機能を短いコトバでわかりやすく

  伝え、なおかつ親しみやすいネーミングを心がけるといいでしょう。

  また、土産菓子やダイエット食品のように、既に市場に多くの商品が出回っていて

  他の多くの競合商品と差別化を図りたい場合は、時流に乗ったインパクトのある

  ネーミング
を施すことにより、消費者の記憶に残って売上アップにつながる

  可能性が高まります。

  ネーミングは、コストがかからないにも関わらず、成功すれば爆発的な販促効果

  期待できる重要な要素です。この機会に、自社の商品名を見直してみてはいかがでしょう。
posted by なか at 09:39| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

ありきたり商品をヒット商品に変える「ひとひねり」のススメ ❶


   ~ 長引くデフレ経済のなか、ありきたりな商品にひとひねりの工夫、

     アイデアを加えることでヒット商品につながった成功例を紹介します。 ~


  
   実用性が高い女性向けの「鏡つき小型扇風機」はなぜ売れるのか?


  扇風機は数十年前から販売されている、ありきたり商品ですが、この扇風機に鏡を

  付けた「卓上小型扇風機」が、4,5年前ぐらい前からネット販売などで着実に売上を

  伸ばしています。

  こうした商品が売れる理由として、「朝シャン」習慣が定着したことと共に、働く女性が

  増えたことが背景にあります。つまり、朝の忙しい時間に洗った髪の毛を乾かしながら

  同時に化粧できることから愛用する女性が増えているのです。

  顧客ターゲットは、10代後半から40代の女性で、持ち運ぶのに便利なように小型で

  軽量な仕上がりになっており、乾電池が使えるタイプもあります。

  いくつかの中小メーカーがそれぞれに自社の持ち味を生かした商品を発売しているの

  ですが、共通しているのはシンプルな構造にもかかわらず、カラフルでおしゃれ

  デザインであるということです。

  また、1000円前後~3000円程度までという手頃な価格設定もヒット商品の条件

  なっており、ほとんど広告や宣伝が行われていないことから、口コミによって評判が

  広がっていることがわかります。

  このように、時流にマッチし、日々の生活に密着した実用性の高い女性向けの商品は

  間違いなくヒットします。

  「ひとひねり」といっても、奇をてらうのではなく、老若男女を問わずいろいろな人の

  話に素直に耳を傾け、「こんな商品があれば、もっと便利で楽しくなる」という

  モノづくりに取り組むことこそ、今のようなデフレの時代にふさわしいメーカーの

  あり方だと思われます。

  

  

  
posted by なか at 09:38| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

ありきたり商品をヒット商品に変える「ひとひねり」のススメ ❷


 ~ 長引くデフレ経済のなか、ありきたりな商品にひとひねりの工夫、

     アイデアを加えることでヒット商品につながった成功例を紹介します。 ~


  
    商品だけでなく販売方法や販売先も「ひとひねり」


  ひとひねり商品というと、商品そのものに目を向けがちになりますが、少し見方を

  変えて、販売・流通ルートの見直しを前提に考えていくと、斬新なアイデアも生まれ
  
  やすくなります。なぜなら、既存の販売・流通ルートでは、数量・価格・納期などが

  限定されることが多く、商品にひとひねりをプラス+するにも様々な制約がつきまとう

  からです。

  要するに、新しいモノづくりに取り組んでいく際の心得として、作り手の発想を

  できるだけ排除し、使う側、買う側であるお客様の立場になりきって工夫を加えていく

  ことが重要となります。

  例えば、既存の商品を自社のホームページのなかでショッピングできるようにするには

  何が必要になるのか・ネット通販に出品しようと思えば何をセールスポイントに

  しなければならないのか・あるいは直販ルートの開拓を想定すると、どの商品を

  どうアレンジすれば特定の団体や組織で一括購入してもらえるのかといったことです。

  より柔軟に考えるためには、これまでのモノづくりの枠を取り除くことからスタート

  させるのがポイントなのです。

  いくら商品を工夫しても、販売や流通ルートが従来と同じであれば、ヒット商品に

  つながる可能性もそれほど高まるとは思えません。商品を変えるのであれば、売り先も

  変えてしまうぐらいの思い切った発想の転換と、売り先(お客様)のニーズに合わせて

  ひとひねり商品をつくっていくこと
が、ヒットするモノづくりの鉄則であることを

  忘れないでください。
  
 

  

posted by なか at 09:38| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

ありきたり商品をヒット商品に変える「ひとひねり」のススメ ❸



  ~ 長引くデフレ経済のなか、ありきたりな商品にひとひねりの工夫、

     アイデアを加えることでヒット商品につながった成功例を紹介します。 ~



   「作る」ことと同じエネルギーを「売る」ことにも注げ!!

 
  ひとひねり商品の発売に踏み切ったからといって、それだけで商品が売れるわけでは

  ありません。その価値を実際に使っていただくお客様に伝えて、それを認めて

  もらわなければ商品の購入に結びつかないのです。

  そこで、是非とも実践してもらいたいのが、アピールの仕方や売り方に、

  ひとひねり商品をつくるのと同じくらいのエネルギーを注ぐということです。

  このためには、ひとひねりした価値を商品名の中に織り込むことによって、お客様に

  商品を強く印象づけるといった方法があります。価値をストレートに表現するのも

  一つの方法で「食べるラー油」などが最近ではそれにあたります。

  語呂合わせダジャレなど、ありきたりな商品名よりも、このように一度見聞きすれば

  忘れないようなインパクトのあるネーミングは、これからの時代には欠かせない

  ヒット商品の要素となります。

  また、同じような考え方で商品のキャッチフレーズをつくって、パッケージやチラシ

  DMなどでアピールしていかなければ、せっかくの商品も宝の持ち腐れになりかねません。

  キャッチフレーズをつくるポイントは、感情に訴えたいなら形容詞を使い、理性に訴え  

  たいなら名詞を使うと効果があります。例えば吉野家の「早い・安い・うまい」などは、

  感情に訴えるフレーズの代表と言っていいでしょうし、かたや交通安全標語の

  「注意一秒、ケガ一生」などは、理性に訴える代表的な標語といえるでしょう。

  他にも、実演販売や試供品の配布、試食などの売り方も含めて、ひとひねり商品の

  メリットをお客様に知ってもらうために、売る工夫にも労力と時間をかけてほしいと

  思います。

 
posted by なか at 09:37| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

1本1000円!歯磨き粉不要の歯ブラシ




  ~ どんなにありふれた商品でも、工夫とアイデア次第で高付加価値商品に

    生まれ変わる可能性がある
ことを教えてくれているのが、水につけて

    磨くだけで歯がツルツルになる画期的な歯ブラシを開発した(株)夢職人だ。

    社長は独自に開発したミネラルのナノ加工技術で、大手企業がひしめく

    歯ブラシ業界に革命を起こしている。                   ~



   < ナノ加工技術で歯がツルツルに > 


  初めて見た人は、まさかこの中に歯ブラシが入っているとは思わないだろう。

  縦20㎝、横5㎝ほどの紙箱の表に書いてあるのは「MISOKA」の文字と会社の

  ロゴだけと極めてシンプル。そして箱をあけると、一見何の変哲もない歯ブラシが

  厳かに鎮座している。

  「MISOKA」の最大の特長は、推奨する使用方法に沿って歯を磨けば、歯磨き粉を

  使わなくても歯がツルツルになるだけではなく、その効果が持続することにある。


  交換の目安は1カ月で、毎月の最終日を意味する「晦日」が商品名の由来となっている。

  「毛先に1億分の2メートル程の数種類のミネラルを塗布することで、汚れを落とす効果を

  生み出しています。成分はカルシウムやナトリウムなど誰でも知っているもので、水道水

  の水質基準にも適合する成分だから非常に安全。歯磨き粉を使わずに済むので自然環境を

  汚すこともありません。」開発した(株)夢職人の辻社長が自信を持って説明する

  「MOSOKA」の価格は1本1050円。量販店では100円を切る歯ブラシもあるので

  かなり高価な印象を受けるが、これが全国の百貨店などで人気なのだ。だが驚いたことに

  同社は歯ブラシの専門のメーカーというわけではないという。開発したナノ加工技術を

  使って何か世の中の役に立てないかと考えた社長が、その第1弾として開発したのが

  「MISOKA」だった。



   < 秘密はミネラルで作る「水のワックス」 >

 
  辻社長がミネラルに着目したのはおよそ10数年前で、働きながら個人的に研究していた

  という。理系学部出身ではないが、もともと一度のめり込むととことん追求するタイプで

  昔パソコンに興味を持った時は、秋葉原でパーツを買い集め使用目的はないのに高性能

  パソコンを作り上げてしまった。その調子でミネラルに関する文献を読み実験を重ねた

  結果、ミネラルには親水性を高める効果があることを発見。これを何かにコーティングする

  ことで水の膜ができ、汚れの付着を防ぐことができる。いわば水のワックスだ。

  「はじめはこの技術を活かす製品として自動車の親水性コーティング剤などを検討

  しましたが、気楽に試せて効果がすぐに分かる歯ブラシに変更しました。消耗品なので

  リピーターが増えれば安定した収益が見込めるし、東大阪市周辺には歯ブラシ工場が

  集中しているため素材も入手しやすい。大阪の産業にも貢献できます。


  試しに市販の歯ブラシを買ってきてナノ加工を施し、知人に使ってもらったところ

  「歯がツルツルになってすごい!!」と驚かれ、その効果を実感。事業化への手応えを

  感じた。それまで勤めていた素材メーカーの退職を機に(株)夢職人を設立。

  すぐに商品化に着手し、3カ月後には営業に飛び回る毎日が始まった。最初は東急ハンズの

  店舗などで実演販売をさせてもらったというが、「1本千円?高い!」という反応が

  ほとんど。しかしその効果を丁寧に説明し実際に試してもらうことで、少しずつ固定客が

  増えていった。
さらに、評判が口コミで広がり始めた頃、タイミング良くTV番組で紹介

  され知名度が一気にアップ。月間1万本以上の注文が殺到し、現在のリピーターとなって

  いる。また百貨店のほか、歯科医院や海外にも販路を拡大している。



  < 商品に込めた想いは必ず顧客に伝わる >

  「MISOKA」のパッケージを注意深く観察すると、「万一不良品があった場合には

  以下の電話番号にご連絡下さい」という、通常記載されている注意書きが無い
ことに

  気付く。同社ではミネラルのコーティング作業やビニール袋・パッケージへの封入業務を

  すべて手作業で行っている。当然、機械に比べ手間がかかるが、同時に検品も行うため

  万に一つも不良品などあり得ない。そんな辻社長の自信の表れだ。
さらに、使いやすさを

  追求するためブラシの素材や長さを研究し、柄も極限まで透明に近づけるなどデザイン面も

  徹底的にこだわった。ヒットの理由は、決して歯磨き粉がいらないという手軽さだけでは

  ないのだ。「ひらめき合格点の80点を超えれば良しとする仕事をするのが『作業員』。一方で、

  常に100点を目指し自分が納得した商品でないと絶対世に出さないのが『職人
』です。

  品質を極めるからこそそこに感動が生まれ、リピートや口コミにつながります。商品に

  込めた気迫や想いは絶対に伝わる。そう信じて、自分達が納得できる仕事を、夢を持って

  続けていきたいですね。」

  「夢職人」という社名そのものの辻社長の想いは、ゆっくりと、しかし着実に消費者に

  届いている。息の長いロングセラーとなることは間違いないだろう。

  現在、当所検討していた自動車の親水性コーティング剤をはじめ新製品の開発に

  取り組んでいると語る辻社長。「夢職人の仕事」はまだ始まったばかりだ。

  


     
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絶対に「できない」と言わないゴム靴職人




   ~ 下町の風情が漂う東京葛飾区で昔ながらの黒いゴム長靴に新たな価値を

      加え続けているのが、都内で唯一デザインブーツを製造している

      (株)ウッドヴァリだ。実用性一辺倒のゴム長靴の概念を覆すおしゃれ

      レインブーツ開発の裏には、森谷社長の飽くなき探求心が潜んでいた。 ~



   < パリコレで紹介されたレインブーツ >


     一昔前まで、ゴム長靴といえば農業や工場などの作業用か子供用の需要が

     中心だった。だが技術が発達し様々な柄のプリントハートたち(複数ハート)が可能になった現在、

     ファッション性の高いレインブーツの需要が拡大し、雨の日でもおしゃれを

     楽しみたい女性の間で数年前から人気が高まっている。

     そうしたゴム製レインブーツの製造を一手に引き受けているのが、東京の

     下町にある(株)ウッドヴァリだ。

     同社ではバーニーズニューヨークやイッセイミヤケ、ヨウジヤマモトといった

     名だたるファッションブランドの製造を手掛けており、主にアパレルブランドの

     店舗などで販売されている。価格はおよそ2万円から5万円以上する商品もあり

     その付加価値は高い。「イッセイミヤケさんから『パリコレに使いたい、お金は

     いくらでも出す』と声がかかったことがきっかけです。そう言われると、どんな

     無理難題にも応えなければいけない(笑)。今まで洋服店からの様々な要望に

     応えてきたので、デザイナーの図案通りに製造できるのは当社だけだと評判を

     聞きつけてたようです。」 

     一口にデザインブーツといっても、一流のデザイナーが満足する出来栄えに

     仕上げるには高い技術が必要。例えば、デザインブーツは土台なるゴム靴に

     転写シートを貼りつけるのだが、ゴムを伸ばしながら貼りつけるため、デザインが

     歪まないようにするのは至難の業だ。

     また履き口の縁の部分を折り込んで丸みを出し革靴の見た目に近づけたり

     ヒールの部分には革靴と同じ金具を入れることで心地よい履き心地を実現するなど

     従来のゴム靴では求められなかった要求は非常に多い。一つひとつ手作りなので

     手間はかかるが、他社製品との違いは明らか。300足くらいの注文があると

     思って作った製品に2600足の注文が入り、半年待ちになることもあったという。


    < 秘密はゴム加工技術とチャレンジ精神 >

     東京都葛飾区はもともとゴムの製造が盛んな地域で、約60年前には都内だけ

     でも30社以上のゴム靴製造会社があったという。森谷社長の父親が1956年に

     創業したウッドヴァリも、そんな会社の一つ。「粗利が高い商売で、当時は結構

     儲かっていました。」と当時を振り返る。だが安価な中国製品が市場に出回るように

     なり、そこへバブル崩壊が直撃。業績不振から廃業を余儀なくされる会社が続出し

     現在経営を続けているのは全国で5社、都内では同社だけとなった。もちろん同社も

     バブル崩壊の影響は免れない。売上が半分になった上赤字に転落し、約20人いた

     社員も5人に減ったという。

     社長は大学で経営学を学び、卒業後は証券会社に勤めていたが、家業を継ぐ決意を

     固め革靴の専門学校に入学。2年間かけて革靴作りの技術を磨いてから、バブル

     崩壊直前の1988年に同社に入社した。

     森谷社長はとにかく何でもチャレンジするタイプ。 入社当時、まだ塗料の技術が

     進んでおらず黒い長靴しか製造できなかったが、塗料のメーカーにかけあって

     赤や黄色にもできる塗料を開発させた。

ひらめき 日本で最初に黒以外の長靴を作ったのは森谷社長なのだ。

     また、材料のゴムから自社で製造しているのも強み。裏地や縁の部分を革靴と

     同じ要領で製造してほしいと依頼があった時も、材料の柔軟性や耐久性を

     勘案したゴムを開発し、そこに革靴作りの経験を活かすことで実現させた。

     「顧客の要望をそのまま実現するのが技術的に難しい場合でも、違った形で提案

     しています。『できない』『無理です』と言ったら終わりなので、絶対に言いません。


形や雰囲気が似ているものを作って提案すれば、その案で注文に繋がることだって多いんです。」


      < 考えている最高のイメージを伝えてもらう > 
  
    同社の直近の売上高は約8900万円で、利益も出している。

    無理して経営を拡大するよりも現在の規模を維持し利益体質のままで経営を

    続けていくという判断である。

    とはいえ、同じことをやり続けていてはやがて顧客に飽きられてしまう。

    常に新しい工夫ができないか考え続ける姿勢は大切だ。そのために社長が

    心がけていることがある。それは、製品作りの難しさや技術を決して取引先に

    説明しないことだ。    

    「ゴム靴にはどうゆう性質があり、素材や技術的に不可能なことがあると言って

    しまうと、相手はそれに沿った発想でしか要望を言ってくれなくなります。

     先入観なしで、考えている最高の靴のイメージを伝えてもらい、それを

    当社の技術でどのように実現するかが問題。難しいことを求められるのは苦しい

    ですが、それに応えないと生きていけないですからね。」

    こうして取引先からの要望を収集するだけでなく、自ら街に出て流行のデザインを

    チェックしているという社長。

    雨の日の女性の足元が変わった裏には、こうした中小企業の地味な努力が隠されている。


    
    
   


    

     

  
 
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人の心に寄り添う「共感経営」❶ー1



   年間200以上の感謝の手紙とお礼の品をもらうリフォーム会社


   < 社員がサンタに扮し完成パーティー! ~  感動サービスで顧客を虜に >


   イノベーションや生産性向上に役立つ先進的な取り組みを行っている企業・団体を表彰する

   「ハイサービス日本300選」

   顧客を徹底的に喜ばせるサービスで、受賞企業に選ばれたのが

   住宅リフォーム会社 レオイ(株)
 
   同社が手掛けるのは一般住宅が中心だが、商業施設の増改築も請け負う。

   価格は数万円の簡単な補修から、数千万円かかる大規模な様々で、

   年間200件弱の受注がある。

   同社では、顧客満足度を測る目安の一つとして、顧客からのお礼の手紙や頂き物の数を

   カウントしている。 経営計画にもその目標数値を設定しているというから

   いかに重要な指標として位置づけているかがわかる。

  「2011年3月期は感謝のお手紙と頂き物が200件以上ありました。

   もちろん、自分から『ください』と言っているわけではありません。(笑)
  
   お客様に喜んでもらうために自分はどんなことができるのか、

   社員一人ひとりが一生懸命考えて行動
していることが

   こうした結果に繋がっているのだと思います。」と中谷社長はその理由を説明する。

   例えば同社にリフォーム依頼をすると、必ずメモ 契約書の調印式を行う。

   そしてその様子を撮影した写真をシャンパンのボトルに貼りつけ、

   その場でプレゼントしている。プレゼント

   仕掛けは…  写真を撮ると、スタッフの一人が世話役などをして時間を

   稼いでいる間に別のスタッフがすぐに別室で写真データを加工・印刷する。

   撮ったばかりの写真がラベルになったボトルを見た顧客は必ず驚き、大喜びするという。

   また、無事にリフォーム工事が終わったあとには、完成パーティーを行う。
 
   ある小さな子どもがいる家庭の時には、社員がサンタクロースに扮し訪問。

   中谷社長もトナカイの着ぐるみを着て子どもたちを喜ばせた。

   マニュアルに従うだけでは決してできないこのような温かい心遣い

   顧客を虜にするのだ。 
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人の心に寄り添う「共感経営」❶-2

 
   
  年間200以上の感謝の手紙とお礼の品をもらうリフォーム会社


   < 顧客満足は従業員満足から … キーワードは「感動経営」  >


  レオイの創業は1964年。現会長の政井氏が育て上げた会社の幹部役員だった

  中谷社長が2007年に引き継いだ。だが社長として何をすればいいのか皆目見当がつかない。

  そこで1年間は とにかく様々な業種の経営者に会い、そこから経営のヒントを得ようとした。

  そんな中で出会ったのが 『感動経営』 というキーワード。

  最高のホスピタリティで有名な「リッツ・カールトン」や北九州を拠点に感動の美容室を展開する

  「バグジー」社の取り組みなどから、ES(従業員満足)の考え方を知った。

  いくら「お客様を喜ばせよう!」としても、いつも喜ばせる経験をしていなければ、

  何をすればいいのかわからない。 あせあせ(飛び散る汗)他の技術同様、ホスピタリティも日頃の訓練が必要なのだ。

  「それまでは『顧客満足がすべて』と考えていたので、ESの考え方は衝撃的でした。

  そこで、ESに関する講演会は片っ端から聞きに行ったり、コンサルタントにアドバイスを

  してもらうなど 研究を重ねました。」

  そして始めたのが社員同士のサンキューレター制度。「まず仲間に感謝する習慣をつけよう~」

  という狙いだ。だが、、なかなか社員に浸透せず、最初は年間でたったの2、3枚だけ。

  自分が言うより外部の人の言葉の方が効果的と考えた中谷社長は、感動経営に関するテーマの

  講演には必ず社員を同行させることにした。

  そうした地道な努力を続けた結果、社員の誕生日や何かの記念日にはみんなでお祝いをするなど

  「いかに人に喜んでもらうか」ということを常に考える社風が確立

  そして、その気持ちがお客様へと向くのに時間はかからなかった。ひらめき


  
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人の心に寄り添う「共感経営」❶ー3


    
   年間200以上の感謝の手紙とお礼の品をもらうリフォーム会社


       < 顧客の心の奥底を見抜く 「感性」を鍛える >


  同社では毎月「レオイ通信」という社報を発行している。

  その中に同社で施行したお客様の自宅にお邪魔し、住み心地などをインタビューする

  「自家自賛 … ジカジサン」というコーナーがある。

  これを 毎月続けるためには、顧客との良好な関係が大前提!

  いい加減な工事をしたりクレームをそのままにしていたら、訪問など許されないからだ。

  まさにこの「レオイ通信」は顧客からの 信頼の証 といえるだろう。

  さらに、施行後に必ず実施する「満足度アンケート」も重要だ。

  特に注意が必要なのは、「普通」の評価 だと中谷社長はいう。

  「不満を書いてくれたらすぐ対応できますが、犬相手を気遣って言いたいことを抑えて

  しまいがちなのが日本人。そうした心の奥底を見抜ける感性を鍛えるパンチ ことが大切でしょう。」

  今後の課題は、いかに売上高を安定させるか。

  リフォームはただでさえ需要の予測が難しい上、丁寧な工事を心がけるほど次回の注文は

  必要なくなる。

  「リピーターを増やす」という経営のセオリーが通用しにくい業態なのだ。

  中谷社長の対策は、ブランド力の更なる強化とクチコミによる紹介客の増加。

  もちろんその源となるのは顧客の わーい(嬉しい顔)【感動】 に他ならない。








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人の心に寄り添う「共感経営」❷ー1



      顧客志向のユニークな運転代行 

 
     ☆彡 買い物・話し相手など多様な要望をキャッチ!! ☆彡



  < 業界初の「おかかえサービス」で団塊世代や企業オーナー市場を狙う >


 車(セダン) 日常的な移動手段として便利なタクシーやハイヤー。   

  だが不況期には個人の財布のひもは固くなり、

  企業でも「3K」と呼ばれる 交通費・交際費・広告費が見直される…。

  そこで脚光を浴びているのが、ユニークなサービスを提供する おかかえ運転手㈱だ。

  同社の森田副社長は、『 平成元年以来、お客様に代わって自家用車や社用車を

  運転する事業を行っています。しかし、大手もひしめく中で生き残るには、

  他社にはない付加価値を提案し、差別化を図っていくしかありませんでした。

  それが、" お客様の心に寄り添った運転サポート " というポリシーです。』 と話す。

  例えば、2008年から始めた「 おかコール 」。

  これは「 おかかえ運転手を呼ぶ 」という意味で、依頼主の都合に合わせて、

  同社の運転手が指定された場所に出向き、

  顧客の車で ゴルフや買い物、食事などの送迎をするサービスだ。

  料金は普通車なら4時間で13,000円~ 8時間なら19,000円~・・

  ハイヤーや自社専属ドライバーを雇うよりも安く済み、

  何より乗り慣れた自家用車を使えるのがメリットだ。

  『 業界初の試みということでテレビや新聞にも取り上げられ、その後も口コミで

  都内から~千葉、埼玉、神奈川に広がりました。利用者は企業オーナーや役員が中心。

  年齢的には団塊の世代で、今後の市場としては有望でしょう。』



  (^◇^)  やはり気になります。  ネーミングが。

         気になると、調べたくなります。  内容を。

         お客様がきっと欲しているであろう~と考えたサービス内容。

         出来そうで、出来ない細やかなメニューです~ 
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人の心に寄り添う「共感経営」❷ー2



      顧客志向のユニークな運転代行 

 
     ☆彡 買い物・話し相手など多様な要望をキャッチ!! ☆彡


  < 「駅宅クン」「同乗待機クン」など豊富なサービスメニュー >


  その他にも、指定した駅に出向き空車を自宅へと回送する「 駅宅クン 」

  配達車両に同乗し、ドライバーが納品のため離席した際に車内で待機する「 同乗待機クン 」

  企業の役員向けに年間契約(月額約30万円)でドライバーを派遣する「 M30サービス 」

  … といったメニューが揃っている。

  いずれも大手は進出しない ニッチな分野 。

  副社長は『 これらは全てお客様の困りごとを解決するサービスです。

  着眼のヒントは顧客の声。何気なくつぶやく、「こんなことはできないの?」という

  要望をいかにキャッチできるかでしょうね。』と話す。

  同社の最新サービスに「 話食屋 」がある。

  まるで居酒屋のような名前だが、主婦などの契約社員が食材を買い

  顧客宅へ配達するだけではなく、話をしながら一緒に食事をしてくれるというサービスだ。

  『 運転代行というより便利屋に近いと思われるかもしれません。しかし私どもの

  ポリシーからすれば当然進出すべき分野です。

  都心のマンモス団地にも高齢者単身世帯が増え、買い物弱者が社会問題になっています。

  そうした人たちへのサービスとして、あるいは無縁社会への対策としての取組みですね。』



  (+_+)  買い物弱者・社会との接点を持ちにくい環境… などなどありますが

       一から快適な関係をつくるのは誰にでも大変なことです。

       理想は、その地域に住み続け → 地域の交流に交わり → 

             その地域にずっといたいなぁ と自然に思い生活できること。

       いろいろな事情から 難しいことはわかっていますが、

       毎日のセイカツダッシュ(走り出すさま) に追いまくられすぎている気がします。

       一番ちかい住人たちとの交流。

       意識してみると、割と楽しかったりします~。 (^^)v

       

             

       

        

  
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人の心に寄り添う「共感経営」❷ー3



      顧客志向のユニークな運転代行 

 
     ☆彡 買い物・話し相手など多様な要望をキャッチ!! ☆彡


  < 基本は礼儀と身だしなみ  サービスクオリティの担保が重要 >


  現在、同社には約150人のドライバーがいるが、9割が契約社員。

  とはいえ、サービスのクオリティを担保することは、

  顧客満足の創出という意味からも重要だ。

  そのために、森田社長は

  【 お客様視線での柔軟な発想 】を育てる研修を進めている。

  「当社の商品は、"人間"そのもの。だから、ヒューマンファクターでのミスは許されません。

  常にお客様の立場になり、求められているのは何かを掴める人材であってほしい

  という観点から、マナーや実技の研修を徹底し、厳しくチェックしています。」

  もちろん採用も重要である。

  顧客の多くは、言葉づかいや挨拶などの礼儀あるいは身だしなみを気にしがちな世代。

  そのため選考の際は、運転経験もさることながら、

  そうした後から身につけることが

  難しい基本的な面がしっかりしていることを最も重視
するという。

  その好例が、銀座のホステス出身のドライバー。

  送迎を頼んだ中小企業のトップからは、「 心配りが行き届いて、とてもくつろげる。」

  という高い評価を得ている。もともと接客のプロだけに、何気ない会話と心遣いに

  癒されるのかもしれない。

  こうしたドライバーは彼女ひとりだけではない。

  実は、こうしたプラスアルファのサービスこそが同社の強みとなっている。

  すなわち、本来業務である自家用車による送迎だけでなく、話し相手になったり

  待ち時間を利用して買い物をするなど、付加価値の相乗効果だ。

  このような差別化の工夫が、これからも不変の同社の必勝戦略だろう。

  
  


         

        

  
posted by なか at 09:32| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

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