『東日本大震災は、沿岸部の基幹産業である水産業を壊滅的な状態に追い込んだだけでなく、
内陸部の経済にも大きな影響を与えている。三陸産の海産物を扱う鮮魚店や飲食店などは、
漁獲量の落ち込みで経営的に痛手を受け、さらに、震災による自粛ムードが追い打ちを
かけられている。漁港の復興には時間がかかるとみられ、影響は長期化しそうだ。
奥州市前沢区で約60年にわたり鮮魚を販売する店の店長は「震災直後は商品が入らず、
店も終わりかなあと思った」と打ち明けた。
同店の生魚やワカメなど海産物の半分以上は三陸産だった。
しかし、開店時から付き合いのある宮城県気仙沼市の仲買人が震災で被災し、廃業した。
今は輸入物や北海道産などで賄っているが、三陸産の人気は根強く、売り上げは半分近くに
落ち込んでいるという。
宮古や久慈などでは魚市場が再開したが、水揚げ量は通常の3分の1と品薄状態が続く。
店長は「先の見通しが立たず、今はあるもので商売するしかない」とあきらめの表情を
みせた。
釜石湾の新鮮な朝採り魚介類を売りにする盛岡市の寿司店も、釜石市で買い付ける中卸が
被災、三陸産が入らない。加えて、震災の自粛ムードによる団体予約の相次ぐキャンセルも
悩みの種になっている。歓送迎会のある3、4月が稼ぎ時だが、3月の売り上げは例年7割減、
4月も状況は変わらないという。
県すし業生活衛生同業組合によると、震災以降は団体予約がほとんどキャンセルされていると
いう。休業はないが客の入りは少ないという。県飲食業生活衛生同業組合の担当者は「予約が
入り出したところで、(7日の)余震でまたキャンセルになった。いつまで続くのか」と
不安そうに話す。店主は「経済が動かないと復興にも影響が出る。早く持ち直してほしい」
と祈るように話した。』
… いろいろなところで、震災に絡んだ影響をリアルに耳にすることも多いと思います
当所の顧客様にも、海産物を扱う会社があり、やはり震災以降影響があるようです。
震災直後のお話で、
三陸にある取引先は、配送に出ていた従業員の方のみが助かり、
会社建物は壊滅・その他の方は皆行方不明。。
前述のお話のように他の国内産地のモノで代替したり手はうっていますが、
やはり三陸産とは少し違うようです。
このようにすぐに影響が出るところが沢山ありますが、これからもジワジワと
思ってもみないところにも影響があるのだと思います。
その時にどう対処するのか?!
今は、んん…これから当分、先の起こるかもしれない影響も考え、加味して
動いていくことが必須かもしれないですね。